シラバス情報

科目名
スポーツジャーナリズム論
授業コード
26017
担当者名
渡辺 勇一
副題
スポーツ報道の仕組みを読み解く
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2019年度前期
教職免許種類

授業内容
新聞のスポーツ報道について、概論から各論へと展開し、総合的に理解を深めます。全国紙、地方紙、スポーツ紙、通信社と異なるカテゴリーの新聞媒体を対象に歴史的背景や取材記者の実態、紙面制作のプロセスなどを多角的に検証します。後半の各論では国際政治とのかかわりやナショナリズム、ジェンダー、ニューメディアとの関係など現状と課題を提起します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
日常的に接する新聞のスポーツ関連記事の背景、問題点などを知ることによって、スポーツジャーナリズムの概念を理解し、報道や情報を批判的に読み解くことのできる「メディア・リテラシー」を養います。同時に、新聞に触れる機会を通じて、今日的な話題・情報を把握することが出来ます。
【身につく力】「論理的思考力・分析力」「情報リテラシー」
授業計画
第1回 概論① スポーツジャーナリズムとは何か
第2回 概論② 新聞社の違い(全国紙・地方紙・通信社)
第3回 概論③ 新聞の制作過程(取材から配達まで)
第4回 概論④ スポーツ記者の日常(新聞社運動部の実態)
第5回 概論⑤ スポーツ報道の歴史(明治期からの変遷)
第6回 概論⑥ 取材の方法(プロ野球・Jリーグ・アマチュア)
第7回 概論⑦ スポーツ新聞の世界(専門紙から総合娯楽紙へ)
第8回 概論⑧ 国際イベントの報道(五輪・サッカーW杯取材)
第9回 報道各論① スポーツと政治(国際政治と密接なかかわり)
第10回 報道各論② ナショナリズムとヒロイズム(過度な演出はないか)
第11回 報道各論③ ネット時代の問題点(紙よりスマホの時代に抗して)
第12回 報道各論④ 人権とジェンダー(報道被害をどう防ぐか)
第13回 報道各論⑤ 誤報・盗用・ねつ造(新聞への不信感)
第14回 報道各論⑥ 主催イベントと報道(新聞とスポーツ事業)
第15回 報道各論⑦ 地域スポーツ支援(地元スポーツを育てる)
関連科目
後期開講のスポーツメディア論を履修すれば、より理解が進みます。
準備学習等の指示
極力、日々の新聞に目を通す習慣を身に付けて臨んでください。自宅になければ本学図書館での閲覧を勧めます。毎回の講義開始までに予習として30分程度、新聞を読む努力を続けてください。スポーツ面以外にも積極的にページを開いてください。また、講義の後には、HUE-NAVIに登録してある授業資料(プリント、パワポ)を活用し、30分程度復習する習慣を身に付けてください。
教科書
教科書は利用しません。毎回、講義プリント(レジュメ)を配布し、パワーポイントを活用します。
参考文献
必要があれば適宜、指示します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験(60%以上)出席状況・受講態度等の評価(40%以内)で総合的に評価します。また、講義後に配布するコメントシートの記載内容も評価の対象とします。
出席回数が総授業回数の3分の2に満たない場合には、定期試験の受験を認めません。
実務経験と授業との関連
中国新聞社運動部で30年以上、記者、デスク、部長と一貫して取材、編集の最前線に立っていました。新聞ジャーナリズムでの経験をもとに、スポーツ報道の特性を多角的に伝え、一緒に考えていきます。
備考
私語、着帽、遅刻等は厳しく注意します。