シラバス情報

科目名
国際金融論特論
授業コード
71027
担当者名
福居 信幸
副題
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2019年度後期
教職免許種類
高校専修(公民)

授業内容
まず、国際金融市場の現状と主たる市場参加者の動向について理解を深め、各国の国際収支構造や国際資金フローの現状を分析します。次に、外国為替市場の動向や為替相場の決定理論を学んだ後に、過去の国際通貨・金融危機の発生メカニズムとその後の再発防止策を検証します。最後に、国際金融の新たな動きやトピックスを解説したうえで、今後の国際資金フローや持続可能な国際金融市場のあるべき将来像を考えます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
国際金融市場と国際資金フローの現状を理解し説明できるようにするとともに、今後の動向について論述できるようにします。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」「斬新な発想をする力」
授業計画
第1回 国際金融市場における銀行の役割
第2回 国際資本市場の現状
第3回 国際金融市場における機関投資家の動き
第4回 直接投資
第5回 公的国際金融(ODA)
第6回 国際収支統計の見方
第7回 各国の国際収支構造
第8回 外国為替市場の現状
第9回 為替相場の決定要因分析
第10回 為替リスク管理手法と金融派生商品
第11回 中南米累積債務問題と解決策
第12回 アジア通貨危機と再発防止策
第13回 世界金融危機と再発防止策
第14回 欧州債務危機と再発防止策
第15回 国際金融の新たな動きと国際金融システムの将来像
関連科目
金融論特論、国際経済学特論、国際経済交流論特論、国際貿易論特論
準備学習等の指示
マクロ経済学、金融論、金融政策論、財政政策論、銀行論、証券市場論など講義を理解するための基礎的知識は随時予習・復習しておいて下さい。 
教科書
特に指定しません。必要に応じて資料を配布します
参考文献
深尾光洋「国際金融論講義」(日本経済新聞社)、藤原秀夫・小川英治・地主敏樹「国際金融」(有斐閣アルマ)
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
課題レポートの内容、平常の発表内容、受講態度などを総合的に評価します。 
実務経験と授業との関連
金融業界で融資、証券、外国為替、経営企画、経済調査(特に国際通貨制度の調査)などの業務を担当、また、国際金融市場であるニューヨーク、ロンドン、香港で計13年間の海外勤務経験があり、授業では、その経験を活かし、実務家やエコノミストとしての知識に裏打ちされた国際金融理論をもとに、国際金融市場の現状や諸問題について解説します。
備考