シラバス情報

科目名
開発経済論特論Ⅰ
授業コード
71038
担当者名
厚母 浩
副題
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2019年度前期
教職免許種類
高校専修(地理歴史)

授業内容
21世紀に入った世界経済において、貧困はいまだ克服されておらず、重要な課題のひとつです。貧困は所得だけでは計ることは出来ず、即ち、教育や保健・衛生面などにおいても深刻な問題が見られます。開発経済論とは、人々の生活水準を上げるためにさまざまな開発ニーズ、たとえば雇用、教育、環境、食糧などに応じて発展途上国で行われる開発について研究する経済学の総称と言えます。
本講義では開発経済論に関する先行の理論を整理し、今後の発展途上国の開発への有効性について特に開発をめぐるさまざまな考え方や、経済成長をめぐる理論的背景、そして社会開発を中心に考えていきます。なお、授業は受講者の報告・発表にもとづき進めていきます。 
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
開発経済学の基礎的理論を中心に整理し、理解でき、説明できることを目標とします。また開発経済に関する今日的課題、例えば経済成長と経済開発の関係や、社会開発と経済開発の関係などについて理解し、説明できることを目標とします。 
授業計画
第 1 回 講義のガイダンス
第 2 回 開発の20世紀
第 3 回 貧困とは
第 4 回 経済成長と社会開発
第 5 回 資本主義と開発
第 6 回 開発をめぐる考え方
第 7 回 農村開発の現状と農村開発をめぐる取り組み
第 8 回 農村開発の今後
第 9 回 輸入代替工業化と輸出志向工業化
第10回 今日の途上国の工業化をめぐる状況
第11回 ミレニアム開発目標における保健と健康
第12回 今後の保健・健康
第13回 開発と教育
第14回 教育改革の現状と課題
第15回 まとめ
関連科目
「国際経済学特論」、「環境・資源情報論特論Ⅰ及びⅡ」、「国際金融論特論」など。 
準備学習等の指示
開発途上国の開発に関する新聞記事・ニュースを読んでおくことを勧めます。
教科書
教科書は使用しません。資料を配布します。 
参考文献
必要に応じて講義中に紹介します。 
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
レポート70%、受講態度30%を目安に総合的に評価します。 
実務経験と授業との関連
特になし
備考
特になし