シラバス情報

科目名
世界の思想と現代社会Ⅱ b
授業コード
16006
担当者名
斎藤 祥平
副題
ロシアの歴史と現在
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2020年度前期
教職免許種類
高校一種(地理歴史)

授業内容
ロシアはヨーロッパとアジア双方と関わりながら、その歴史、文化、アイデンティティを形成してきました。この講義では、そうした(1)ロシアの歴史、(2)ロシアの芸術などの文化、(3)ロシアのアイデンティティの問題、(4)現代ロシアとその行方について講義します。
受講者には毎回リアクションペーパーを書いてもらい、次週の授業で質問等を取り上げるなど、フィードバックを行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
ロシアの歴史、文化、政治の特徴について、特にそのヨーロッパとアジア双方との関係について総合的に理解を深め、各自が関心を持ったテーマについて論述ができるようになることを目指します。現代の社会や世界の情勢を多様な視点から考察するための知識を身につけます。
[身につく力]:「知識・理解」
授業計画
1.導入 ロシアという国。基本的な情報。
2.歴史① ロシア国家の形成と歴史の特徴
3.歴史② ロシア帝国史の諸論点
4.歴史③ 日露関係史(1)
5.歴史④ 日露関係史(2)
6.歴史⑤ 日露戦争
7.歴史⑥ ロシア革命とその影響
8.文化・アイデンティティ① ドキュメンタリー鑑賞
9.文化・アイデンティティ② ソ連崩壊と社会
10.文化・アイデンティティ③ ロシア文学
11.文化・アイデンティティ④ 亡命ロシア
12.現代① ロシアの中のイスラーム
13.現代② 現代ロシアの国際関係
14.現代③ ロシアはどこへ?
15.まとめ
関連科目
世界の歴史Ia・Ib・IIa・IIb、世界の思想と現代社会I・III・IV
準備学習等の指示
ロシア(とその周辺地域)についての新聞記事・ニュースをチェックしてください。また、テーマごとに参考文献を紹介するので、ネット情報をチェックするだけでなく、1冊でも多くの文献を読んでください。各自が関心を持つ事柄について調べ、毎回の授業に備えてください。各回の授業内容は関連し合っているので、授業のレジュメを予習・復習に活用してください。こうした事前・事後学習に約60分かけると良いでしょう。

多種多様な民族を内包しながら、東と西双方の諸国家・諸地域と関係を持ってきたロシアのユニークな歴史や文化について理解を深め、それらが現代ロシアにおいてどのように影響しているのか、日本にとってどのような意味を持つのか、受講者の皆さんも考えてみてください。
教科書
教科書は使用しませんが、毎回レジュメ、参考資料を準備します。授業内で参考文献を紹介します。
参考文献
川端香男里[ほか]監修『ロシアを知る事典』平凡社、2004年
沼野充義、望月哲男、池田嘉郎(編)『ロシア文化事典』丸善出版、2019年
下斗米伸夫(編)『ロシアの歴史を知るための50章』明石書店、2016年
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験 80%
小テスト(ドキュメンタリー鑑賞の感想執筆)10%
リアクションペーパーの執筆および受講態度等の評価(出席状況と受講態度。11回以上出席の場合は、10点を上限として、加点を行います)10%
実務経験と授業との関連
備考
受講中は私語・飲食厳禁。守れないものについては、以後の出席を認めません。ロシアを通じて世界について積極的に学びたい受講生を求めます。なお、受講者数によっては授業の進め方を変更する場合があります。