シラバス情報

科目名
開発経済
授業コード
21044
担当者名
平本 賢了
副題
アジア太平洋地域の開発
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2020年度後期
教職免許種類

授業内容
開発経済は、第二次大戦後、次々と政治的独立を果たした国々の開発をいかにすすめてゆくかを研究する学問です。すなわち、これらの国々が抱える負の遺産を解消するとともに、発展の可能性を導き出すことを目指して誕生したといえます。開発の遅れや貧困の問題は、現在も大きな開発経済の課題となっています。また時代により、開発アプローチや政策の基礎となる考え方も論理も異なっています。さらに、開発によって生態系の悪化や環境破壊がクローズアップされ、開発と環境との調和が求められるようになるなど、開発経済は多元化した学問と言えるでしょう。こうした点を踏まえながら、本講義では東アジアの国・地域を中心に、開発過程やそれにかかわる諸問題について学びます。特に東アジアでは、貿易と投資を通じた国際ネットワークに支えられており、そのメカニズムを明らかにすることが開発経済の核心であり、こうした点を授業計画で示したトピックスに従い、学んでゆきます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
本講義を通じて皆さんに身につけていただきたいのは、次の2点です。
1.東アジアの国・地域における開発上の課題を整理するとともに、説明できる力を得ることです。
2.わが国はこれらの国・地域と深い経済関係を有していますので、こうした点への理解を深めることです。
【身につく力】「知識・理解」、「問題解決力
授業計画
第1 回 講義のガイダンスと目標
第2 回 開発経済学の今日的課題
第3 回 開発とは何か
第4 回 アジア経済のダイナミズム
第5 回 開発計画と産業育成
第6 回 政府の役割と開発
第7 回 経済開発と貿易
第8 回 開発と技術
第9 回 地域間協力と連携
第10回 東アジアの開発①韓国・台湾
第11回 東アジアの開発②シンガポール・香港
第12回 ASEANの開発①タイ・マレーシア
第13回 ASEANの開発②インドネシア・フィリピン
第14回 開発と社会問題
第15回 持続可能な開発-講義のまとめ-






関連科目
「国際経済基礎Ⅰ」、「国際経済基礎Ⅱ」、「アセアン経済」、「国際貿易論」をはじめとした国際系関連科目
準備学習等の指示
多岐にわたるトピックスを取り扱いますので、予習と復習が非常に重要となります。予習については、講義終了前に次回の予告をしますので、教科書に目を通しておくと一層理解が促されます。復習については、教科書の読み直しとともに、講義で説明した内容等を図書館を利用して関連資料の閲覧や収集を行うことで、一層深い理解につながります。学習効果を上げるために、予習と復習にそれぞれ60分以上かけるようにしましょう。
教科書
大野健一・桜井宏二郎、『東アジアの開発経済学』、(有斐閣アルマ)、有斐閣
参考文献
講義で使用する補助資料として、以下のものをあげておきます。
世界銀行、『世界開発報告』、ジェトロ・アジア経済研究所、『アジア動向年報』
その他、必要に応じて講義で紹介します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
成績評価は以下に基づき、総合的に評価します。
・定期試験:70%
・小レポート(2回):20%
・平常の出席状況と受講態度:10%
実務経験と授業との関連
備考
気持ちの良い授業を行うことを心がけます。そのために皆さんには以下のことを意識していただき、授業に参加してください。
注意事項: 毎回出席しましょう
受講心得: 受講中は誌語、飲食は厳禁です。守れない人は以後の出席を認めませんので、注意して下さい。