シラバス情報

科目名
国際経済交流論特論Ⅰ
授業コード
71038
担当者名
楊 義申
副題
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2020年度前期
教職免許種類

授業内容
20世紀以降、国際経済交流は「一国主義・保護主義」から「グローバル化」へ躍進してきましたが、しかし近年、アメリカのTPP脱退やイギリスのEU離脱などによって再び「一国主義・保護主義」に戻ろうとしています。本講義では国際経済学の基礎知識を踏まえ、地域統合(ASEAN共同体やEU拡大など)、FTAによる世界経済構造の再編、持続可能な経済発展、先進国と新興国の経済摩擦などの諸問題を取り上げるとともに、国際経済交流の拡大と地域経済のグローバル化に伴って一国・一地域に与えた影響を分析し、国際経済交流の必要性について理解することを目指します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
本講義では、今日の国際経済交流の問題に関する各国・地域の利害対立と協調のプロセスを国際経済学的視点のみならず、地域的観点から総合的に理解する力を身につけることを目標とします。
授業計画
第1回 イントロダクション
第2回 国際経済交流へのアプローチ①〜比較優位・絶対優位〜
第3回 国際経済交流へのアプローチ②〜市場の限界と国家〜
第4回 国際経済交流へのアプローチ③〜グローバル化経済における国家の役割〜
第5回 WTOの役割と衰退
第6回 グローバル経済の進展と地域経済の発展
第7回 地域における経済の統合①〜EU拡大〜
第8回 地域における経済の統合②〜NAFTA統合〜
第9回 地域における経済の統合〜ASEAN共同体〜
第10回 アジアにおける経済のグローバル化
第11回 FTAによる世界経済構造の再編
第12回 日米・米中・日中の通商摩擦
第13回 「グローバル化」vs. 「一国主義・保護主義」
第14回 持続可能な経済発展〜人・経済・自然〜
第15回 新たな国際経済秩序の模索
関連科目
国際経済交流論特論Ⅱ 国際経済学特論 開発経済論特論Ⅰ・Ⅱ 地域研究特論Ⅰ・Ⅱ 経済地理特論Ⅰ・Ⅱ マクロ経済学 ミクロ経済学 経済政策論特論
準備学習等の指示
講義は受講生が興味・関心のある問題に基づき、ディベート・ディスカッション形式で進めます。毎回講義の内容が大きく異なるため、予習や復習を心がけてください。
教科書
講義内容に応じて資料を配布します。
参考文献
P.クルーグマン他著、小出博之訳『空間経済学』、東洋経済新報社。
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
レポートと受講態度によって総合的に評価を行います。
実務経験と授業との関連
備考
なし。