教員名 : 幸田 圭一朗
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科目名
スポーツファイナンス論
授業コード
26014
担当者名
幸田 圭一朗
副題
財政基盤の重要性を学ぶ
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2020年度前期
教職免許種類
授業内容
企業経営に欠かせない資源として、一般的に「ヒト・モノ・カネ」が重要であると言われています。それは、スポーツビジネスにおいても同様で、これらをうまく活用していく必要があります。本講義では、その中でも「カネ」の部分に焦点を当て、スポーツビジネスに関わる資金の流れについて概観します。具体的には、一般企業のファイナンス概念を基盤に学習し、座学に加えて、グループ活動による演習も取り入れながら、スポーツビジネスの特性を明確に詳解します。また、スポーツ組織の事例などを取り上げたうえで、資金面にまつわる個別の現状や問題点について整理を行い、各学生によるスポーツ組織の資金計画を策定していきます。なお、小テスト(2回)やレポート課題(3回)を実施し、解説を次週の授業冒頭で行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
次の3点の修得を目指します。(1)スポーツ組織の財務的な特徴について、一般的な企業組織と比較して説明することができる (2)経営者の視点に立った、キャッシュフローの概念を説明できる (3)スポーツ組織を事例として、大まかな資金計画を立案することができる
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」 授業計画
第1回 イントロダクション
第2回 財務諸表の構成と基本概念・スポーツ組織の収入と特性 第3回 「スポーツチームの収支を調査する」 (レポート課題①) 第4回 事業計画と収支計画 「スポーツビジネスプランの策定① 〜グループ組成〜」 第5回 「スポーツビジネスプランの策定② 〜アイデアの検討〜」 第6回 「スポーツビジネスプランの策定③ 〜マーケット分析〜」 第7回 「スポーツビジネスプランの発表」 (レポート課題②) 第8回 資金調達の特性・キャッシュフローの特性 第9回 財務管理・資本と資本政策 第10回 「スポーツビジネスの資金計画① 〜売上〜」 第11回 「スポーツビジネスの資金計画② 〜費用〜」 第12回 決算と情報開示・財務リスクのマネジメント 第13回 中長期のファイナンス計画・パブリック・ファイナンス 第14回 無体財産とファイナンス 「スポーツビジネスの資金計画③ 〜財務諸表〜」(レポート課題③) 第15回 まとめ 関連科目
会計系科目(「会計学基礎」「初級簿記Ⅰ」)を履修していることが望ましい。
準備学習等の指示
スポーツファイナンスは多くの分野にまたがった学問です。日頃からスポーツに関する「おカネ」の動きについて関心を持って、新聞やテレビ観戦などを行ってください。なお、レポート課題の作成や予習・復習、演習の発表準備には、60分以上が必要となります。
教科書
教科書の指定は特に行わず、レジュメを配布します。
参考文献
指定は特に行わず、必要に応じてレジュメを配布します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験(60%)、レポート課題・グループとしての成果物(20%)、平常点(出席状況、提出物、小テスト、学習態度など)(20%)により、総合的に評価します。なお、小テストは定期試験同様の形式で実施しますので、座席についてはその都度、指示に従うようにしてください。また、出席回数が総授業回数の3分の2に満たない場合には、定期試験の受験を認めません。
実務経験と授業との関連
備考
【関連科目】
上記以外に、「初級簿記Ⅱ」「財務会計論」「経営分析論」「ビジネスプランニング」なども推奨します。 【授業の心得】 ・今年度は、グループ演習を取り入れます。他のグループメンバーに迷惑をかけることから、やむを得ず欠席(公欠・病気)する場合は、必ず担当教員とグループメンバーに、事前に連絡をするようにしてください。無断欠席があった場合は、自動的に評価対象外となります。 ・使用教室については、作業内容によって適宜変更を行います。前週までに指示いたしますので、必ず確認するようにしてください。なお、HUE NAVIでは、明徳館プレゼンコートの案内ができないため、授業内の連絡になります。 ・電卓(携帯電話の電卓機能は不可)を持参するようにしてください。その際は、事前に指示します。 ・受講態度やマナー(私語・飲食・講義中のゲームなど)については、他の学生の学ぶ権利を侵害します。したがって、教室からの退出や以後の出席を認めない、成績評価対象外など、厳しく対処いたします。 |