シラバス情報

科目名
演習Ⅰ (餅川正雄)
授業コード
41232
担当者名
餅川 正雄
授業題目
日本の租税法
単位数
4.00単位
配当年次
3年

授業概要・授業計画
〔授業概要〕
 この授業では、日本の租税法について国民(納税者)の視点から、その原理・原則、問題点などを考えます。
 前半は、租税法の原理・原則に関する講義を通して、ゼミ生に租税全般の理解を深めてもらいます。後半は、ゼミ生にテーマを割り当て、家庭でレポートを作成し、ゼミの時間に発表してもらいます。発表を聞いた参加者は、必ず1つは質問してもらいます。
〔達成目標〕
1.租税法に関して興味・関心を深め、我が国の租税について,20種類以上の税目が列挙できるようになる。
2. 納税者の権利とは、具体的にはどのようなものかを説明できるようになる
3. レポート作成とその発表を経験することで、文章や図解で要点を簡潔に整理すること、口頭で分かり易く説明することができるようになる。
4. 所得税や相続税などの租税実体法の基礎的な計算方法を理解し、簡単な計算ができるようになる
〔授業計画〕
次の1〜15につき、各90分×2コマの授業を行なう。
1. 明治時代以降の租税の歴史はどうだったのか
2.なぜ私達は税金を納めるのだろうか(租税根拠論)
3. 公平な課税とは平等な課税のことなのか(租税原則論)
4. そもそも法律的に租税とは何なのか(租税の法的概念論)
5.租税正義の実現とは具体的には何なのだろうか(租税正義論)
6. 租税法律主義・租税公平主義・納税者主権主義とは何か
7. 自己賦課制度と納税申告権とは何か
8.租税法の法源とは何か(例:通達課税について調べてプレゼンする)
9.日本にはどんな税金があるのか(例:租税の種類について調べてプレゼンする)
10.所得の多い人は損なのか(例:超過累進税率について調べてプレゼンする)
11.なぜ法人税率は一定なのか(例:法人の納税義務について調べてプレゼンする)
12.相続税額の計算はなぜ複雑なのか(例:法定相続人について調べてプレゼンする)
13.消費税は誰が納めているのか(例:逆進性の問題について調べてプレゼンする)
14.ビール税というものはあるのか(例;第3のビール問題について調べてプレゼンする)
15.住民税という地方税はなぜあるのか(例:住民税について調べてプレゼンする)
教科書
テキストは、特に指定しません。授業では、その都度、授業者の執筆した租税法についての論文を印刷して配付します。
活動予定
前期の講義終了までに、各ゼミ生にそれぞれ課題レポートのテーマを指示します。
夏季休業を利用してその課題レポートを作成し、後期の最初の授業で提出してもらいます。
春と秋、又は夏と冬にゼミ生と相談のうえ、ゼミの懇親会を開催する予定です。
成績評価の方法
指定したテーマのレポートとゼミでの発表内容、及びゼミの参加状況(貢献度)によって総合的に評価する。

選考方法
下記の日程により、個人面接によって選考します。
第一次面接 2019年11月26日(火) 9:00〜12:30
11月28日(木) 11:00〜14:30
12月 2日(月) 11:00〜14:30
第二次面接 2019年12月12日(木) 11:00〜14:30
12月16日(月) 11:00〜14:30
履修条件
・日本の租税について興味・関心をもっていること。
・課題レポートを自分で作成し、ゼミの時間に発表することができること。
・毎回、演習Ⅰ(ゼミ)に出席すること。(無断欠席は厳禁)
オフィスアワー
研究室(3号館324号室)のドアに時間割を掲示しているので、授業のない時間帯は、アポなしで自由訪問ができます。