教員名 : 濵田 敏彦
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科目名
瀬戸内海地域の魅力を発信しよう
授業コード
35010
担当者名
濵田 敏彦
副題
単位数
2単位
配当年次
1年
開講学期
2020年度前期
教職免許種類
授業内容
【授業内容】
瀬戸内海は、美しい海に多くの島をもつ、世界でも珍しい自然景観を有する地域です。また、瀬戸内海はさまざまな歴史遺産をもった地域でもあります。本授業では、みなさん自身が「イベント・コーディネーター」や「ツアー・コンダクター」的な立場で、自由な発想をふくらませ、瀬戸内海地域の魅力を発信する企画を考えてていきます。そのプロセスの中で、企画を立てる手法を少しずつ学びとることを目的とします。 【授業方法】 (1)まず、瀬戸内海地域がもつ、歴史や風土の特色をテーマ別に大まかに学び、各自の視点でその魅力を見つけ出していきます。 (2)次に、いくつかのグループに分かれて、テーマにそってその魅力についてさまざまな角度からリサーチしていきます(書籍やインターネット、あるいはデジカメ・ビデオカメラを持ってのフィールド・ワークなど)。 (3)最後に、選択したテーマをアピールする企画について「観光パンフレット」風のレジュメにまとめ、グループごとにプレゼンテーションします。 ※毎回授業の最後に確認・「ふりかえり」を実施し、次回の授業で返却します。 到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
この授業は、興動館科目の4つのフィールドの内、企画力に分類される授業で、次のような到達目標を掲げています。
(1)瀬戸内海地域に関連したさまざまなテーマを題材に、「企画をたてる」ために必要な手法を身につけることを目的とします。 (2)立案した企画を魅力的にプレゼンテーションする力を身につけることを目的とします。 (3)瀬戸内海地域の魅力とは知り、それらをさまざまな視点で表現できる力を身につけることをめざします。 【身につく力】「問題解決力」「プレゼンテーション能力」「協働して成し遂げる力」 授業計画
第 1 回 アイスブレーキング
まずは、これから一緒に授業を受ける人たちと仲良くなり、瀬戸内海のイメージを語り合いましょう。 第 2 回 瀬戸内海地域の「島」・「港町」・「景観」 瀬戸内海地域の特色の一つは、「多島海」にあります。歴史的にみても、瀬戸内海地域には多くの 港町が存在し、国内の海運に大きな役割を果たしてきました。それらの島々や港町が持つ美しい景 観や歴史の魅力に迫り、発信方法を探ってみましょう。 第 3 回 瀬戸内海地域と産業 瀬戸内海地域は、歴史的にさまざまな諸産業が発達しており、全国的に有名な特産品を数多く生み 出しています。瀬戸内海地域の産業の特徴とその魅力を考えて、発信方法を探ってみましょう。 第 4 回 瀬戸内海地域と「食文化」 瀬戸内海地域には、その環境や風土が生み出す、さまざまな「食文化」があります。その「美味しい食」の特色や魅力に迫り、発信方法を探ってみましょう。 第 5 回 瀬戸内海地域と人物 瀬戸内海地域からは、歴史上、さまざまな「有名な人物」が生み出されています。それらの人物の 事績や魅力に迫り、発信方法を探ってみましょう。 第 6 回 瀬戸内海地域に関するさまざまなテーマを考えよう。 第2回〜第5回までに考えたテーマ以外にも、瀬戸内海地域に関連した新たなテーマがあるはず です。それらを各自で見つけ出し、その魅力と発信方法について探ってみましょう。 第 7 回 瀬戸内海地域の魅力・課題を探ろう(1) 小グループ(「瀬戸内海地域の魅力発信プロジェクトチーム」)に分かれ、瀬戸内海地域の魅力を 発信する企画のアイディアを見つけ出すために、グループ内でブレーン・ストーミングを行いましょ う。 第 8 回 瀬戸内海地域の魅力・課題を探ろう(2) 第7回に引き続き、小グループ(「瀬戸内海地域の魅力発信プロジェクトチーム」)に分かれ、瀬戸内海地域の魅力を発信する企画のアイディアを見つけ出すために、グループ内でブレーン・ストーミングを行いましょう。 第 9 回 瀬戸内海地域の魅力・課題を探ろう(3) ブレーン・ストーミングをもとに、発信するポイントやテーマを設定しましょう。次に、グループで分担して、効率的に調査・情報収集を行いましょう。 第10回 瀬戸内海地域の魅力・課題を探ろう(4) 調査・情報収集を行いつつ収集したデータを整理し、発信する課題やテーマを改めて絞り込んで、コ ンセプトを明確にしていきましょう。 第11回 瀬戸内海地域の魅力・課題を発信しよう(1) グループメンバーで協同して、瀬戸内海地域の魅力・課題を発信するパンフレットを作成しましょう。 第12回 瀬戸内海地域の魅力・課題を発信しよう(2) チームごとにパンフレット作成・完成をめざします。また、プレゼンテーションの構成・ツール・分担などを話し合い、効果的なプレゼンテーションに向けて準備をしましょう。 第13回 瀬戸内海地域の魅力・課題を発信しよう(3) グループごとのプレゼンテーション(前半)。クラス中のグループ半分程度の発表を予定していま す。楽しく魅力的に企画を発表しましょう。 第14回 瀬戸内海地域の魅力・課題を発信しよう(4) グループごとのプレゼンテーション(後半)。クラス中のグループの残り半分程度の発表を予定して います。 第15回 瀬戸内海地域の魅力・課題を発信しよう(5) 各グループの発表をふまえて、瀬戸内海地域の魅力とは何かを議論しつつ、総括していきましょう。 関連科目
広島の歴史と文化、マーケティング論基礎
準備学習等の指示
この授業は、興動館科目の企画力フィールドの授業です。毎回、フィールドの達成目標を意識して授業にのぞんでください(達成目標:①無から有を生み出す創造力をもつ、②企画書に基づいて、その企画を相手に説得する力を持つ)。
また、各回の授業で興味・関心を持った瀬戸内海地域に関する問題については、各自でより深く調べ、自分なりに考えをまとめておきましょう。 プレゼンテーションの準備には、時間をかけてください。発表資料の作成には、概ね90分以上が必要となります。 教科書
とくに使用しません。毎回、レジュメ・資料等のプリントを配布して授業を進めます。
参考文献
白幡洋三郎編著『瀬戸内海の文化と環境』((社団法人瀬戸内海環境保全協会)
『瀬戸内海事典』(南々社) 定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
(1)平常の出席状況と受講態度 ・・・ 20%
(2)各回の企画内容など ・・・ 40% (3)プレゼンテーションや提出物など ・・・ 40% 実務経験と授業との関連
備考
定員は30名とします。
興動館科目では、経済産業省が推奨する「社会人基礎力」の伸長度をはかるため、「プログレスシート」を作成していただきます。 ※社会人基礎力とは…組織や地域社会の中で多様な人々とともに仕事を行っていく上で必要な基礎的な能力 |