シラバス情報

科目名
法人税法特論
授業コード
71043
担当者名
福田 正太郎
副題
単位数
4単位
配当年次
1年
開講学期
2020年度前期、2020年度後期
教職免許種類
高校専修(公民)

授業内容
現実の経済取引を素材として、それについて生じる法人税の課税問題を私法との関連を意識しながら学んでゆきます。本講義の特色は、私法をも含めた複合的な検討を行ってゆく点と、判例のみならず、裁判に至っていない現実の素材をも検討対象としていることです。つまり、私法上の構成と課税上の取扱いの相互関係について特に強く意識して総合的観点から考察してゆきます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
実務上重要でかつ理論的にも興味深い現実の経済取引について経済的しくみや私法上のしくみについて正確に理解したうえで、課税上の取扱いを検討するという思考方法を身につけることを目指します。
授業計画
第1回  租税法と私法の関係                
第2回  租税法と事例研究
第3回  企業課税と個人課税1
第4回  企業課税と個人課税2
第5回  法人所得の意義
第6回  企業会計と税務会計
第7回  納税義務者・税率
第8回  法人税法22条2項
第9回  無償取引について
第10回 原価と費用
第11回 損失
第12回 受取配当等
第13回 役員給与
第14回 寄附金
第15回 交際費
第16回 発表(自主選択テーマ)
第17回 発表(   〃   )
第18回 発表(   〃   )
第19回 発表(   〃   )
第20回 発表(   〃   )
第21回 発表(   〃   )
第22回 発表(   〃   )
第23回 発表(   〃   )
第24回 発表(   〃   )
第25回 発表(   〃   )
第26回 発表(   〃   )
第27回 発表(   〃   )
第28回 グループ法人税制
第29回 組織再編税制
第30回 事業体課税
関連科目
租税制度特論、所得税法特論、消費税法特論
準備学習等の指示
後期16回〜27回は輪番制による発表形式を取ります。テーマは自主選択となります。受講生の数によっては複数回になりますが、原則テーマは変えず掘り下げてください。前期及び28回〜30回は講義方式ですが事前に指示した内容について、法人税法のみならず、会社法・商法・民法等の複合的な自主学習をしていただくことになります。
教科書
渡辺徹也著『スタンダード法人税法(第2版)』(2019年 弘文堂)
参考文献
授業で随時紹介します。
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
出席状況・事前準備の状況・自主選択テーマ発表により総合的に評価します。
実務経験と授業との関連
受講者の理解を深めるために、実務経験のある方に対して意見を求めることがあります。
国税局の審理担当として長年税務調査事例を分析してきた経験に基づき、経済取引の私法上の構成と課税上の取扱いの相互関係性についてわかりやすく指導します。
備考
特にありません。