シラバス情報

科目名
メディア・リテラシー
授業コード
25030
担当者名
土屋 祐子
副題
メディア特性の理解と表現
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2020年度前期
教職免許種類

授業内容
メディア・リテラシーは、文字の読み書き能力を発展させた「多様なメディアを読む(理解する)書く(伝える、表現する)」ことができる社会的なコミュニケーション力です。現在はスマートフォンが普及し、ソーシャルメディアなど双方向的なコミュニケーションが一般化しています。メディア情報を主体的に受け取り、自ら表現することはもちろん、メディア環境自体を批判的に理解し、さらには刷新する力が、ビジネスや地域社会において重要になっています。
本授業では、みなさんのメディア・リテラシーを伸ばすことを前提に、私たちを取り巻くメディアの特性や環境を学びます。映像分析や放送局からのゲストの講義を記事にまとめるワークショップ(参加型体験学習)にも取り組みます。課題については次週の授業で解説を行います。記事を作成する課題は、授業の中で学生同士相互評価を行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
この授業はメディア・リテラシーの基礎を学ぶクラスです。国内外のメディア・リテラシーの取り組みを知った上で、メディア・リテラシーに主体的、自立的に取り組んでいくための視座と基礎知識、手法を身につけ、自分の言葉で説明できるようになります。
身につく力のキーワード:「知識・理解」「論理的思考力・分析力」「斬新な発想をする力」
授業計画
第1回 オリエンテーション
第2回 メディア・リテラシーの展開史(1)保護的、分析的アプローチ
第3回 メディア・リテラシーの展開史(2)創造的アプローチ
第4回 メディア日記を作成する
第5回 メディアとは何か
第6回 メディウムフレームと歴史的生成
第7回 私たちのメディア環境(1)20世紀型マスメディアの特徴
第8回 私たちのメディア環境(2)ジャーナリズム
第9回 ワークショップ(1)ゲスト講師による<記者会見>を取材・記事にする
第10回 私たちのメディア環境(3)ウェブと情報プラットフォーム
第11回 ワークショップ(2)<記者会見>を振り返る
第12回 これからのメディア・リテラシー(1)多様性
第13回 これからのメディア・リテラシー(2)地域
第14回 これからのメディア・リテラシー(3)創造
第15回 まとめ
関連科目
メディア論、広告論、企業広報論、現代マスメディア論、コンテンツビジネス論 
準備学習等の指示
課題作成には30分以上必要になるでしょう。復習として、授業で学んだことが日頃の自分のメディア接触とどう関わるのか気づきをまとめておきましょう。
教科書
土屋祐子(2019)『メディウムフレームからの表現—創造的なメディアリテラシーのために』広島経済大学出版会 2800円
その他、授業資料のプリントを配布します。
参考文献
長谷川一・村田麻里子編(2015)『大学生のための メディアリテラシートレーニング』三省堂
水越伸・東京大学情報学環メルプロジェクト編 (2009) 『メディアリテラシー・ワークショップ—情報社会を学ぶ・遊ぶ・表現する』 東京大学出版会
東京大学情報学環メルプロジェクト・日本民間放送連盟編 (2005) 『メディアリテラシーの道具箱—テレビを見る、つくる、読む』 東京大学出版会
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験60%、授業課題30%、授業への参加度10%で評価します。
実務経験と授業との関連
ゲスト講師にお呼びする方は広島の放送局で新しいコンテンツビジネスの実務を担われています。地域に根差したローカル放送局の最新コンテンツ戦略とそれを実現するための視聴者との関係づくり(送り手のメディア・リテラシー)について講義いただきます。
備考
私語は他の受講者への迷惑となるため禁止します。積極的な授業への参加が求められます。メディア表現や新しいメディアへの知的好奇心を持って授業に臨んで下さい。