教員名 : 田中 健
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科目名
生命倫理
授業コード
13002
担当者名
田中 健
副題
現代における新たな生のあり方
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2020年度前期
教職免許種類
授業内容
医療技術が進歩したことによって、医療現場において「できる」ことの範囲が拡がりました。そうすると、今度は「できる」ことのうち、「してもよい」ことと「してはいけない」こととをどう区別するか、という問題が生じます。
また、社会のあり方が変化し、医療現場において当事者の自己決定を尊重することの重要性が、広く承認されるようになりました。しかし、当事者が望むことだけを実行すればよい、というわけにもいきません。ここでも、「してもよい」ことと「してはいけない」こととをどう区別するかが、問題になります。 この授業では生命に関連する様々な問題をとりあげ、技術利用の是非や、当事者をどのように尊重するかについて考えていきます。 授業終了時にコメントペーパーを提出していただくことがあります。それに基づいて、次の授業で補足説明や解説を行います。 到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
人間の様々な生命のあり方にどう対処するかについて、社会的な合意を形成するための基本方針を考えていけるようにします。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」 授業計画
第 1 回 ガイダンス(講義の概要の紹介)/生命倫理とはどのような分野か
第 2 回 健康と病気 第 3 回 生殖技術(1)−技術の現状 第 4 回 生殖技術(2)−規制の在り方 第 5 回 脳死・臓器移植(1)−脳死の状態 第 6 回 脳死・臓器移植(2)−脳死の判定基準・残された問題 第 7 回 人間とはどのような存在者か 第 8 回 科学的医学の問題点 第 9 回 人工妊娠中絶(1)−優生保護法と母体保護法 第10回 人工妊娠中絶(2)−アメリカの中絶議論:プロライフとプロチョイス 第11回 出生前診断と受精卵診断 第12回 安楽死(1)−安楽死とはどのような行いか・判例 第13回 安楽死(2)−死の自己決定について 第14回 ターミナルケア 第15回 インフォームド・コンセント/試験についての注意 関連科目
なし。
準備学習等の指示
講義では、教科書の内容を解説・補足していきます。とりあげる主題は、ほぼ目次の順番通りです。事前に教科書に目を通し、「何が問題となっているか」を理解したうえで、「疑問点」を明確にしておいて下さい。
また、講義の後、配布資料と教科書から授業内容の復習を行なって下さい。 予習・復習ともに30分程度の時間をかけて下さい。 教科書
今井道夫『生命倫理学入門 [第4版] 』(産業図書、2018年、2400円+税)。
参考文献
児玉聡ほか『マンガで学ぶ生命倫理』(化学同人、2013年、1000円+税)。
その他の参考文献は授業で挙げていきます。 定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験70%、コメントペーパー等30%の割合で評価します。
実務経験と授業との関連
備考
・履修者が多い場合、座席指定の授業とします。
・授業には教科書を持参して下さい。 ・他の受講者の迷惑となる行為は禁止します。とりわけ、「私語」と「携帯電話・スマートフォンの使用」は禁止します。 ・講義時間中に教室を出入りすることは迷惑行為です。 体調不良等のやむを得ない場合以外は、慎んで下さい。やむを得ない理由で退室される場合には、講義担当者の了承を得てください。 なお、授業の状況が芳しくない場合、教室を施錠します。 |