シラバス情報

科目名
経営管理論特殊研究
授業コード
72012
担当者名
高岡 義幸
副題
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2020年度後期
教職免許種類

授業内容
今年度は、アメリカの経営学説や経営制度の根底にある思想を研究します。

授業は下記の内容で構成されています。
1) ヨーロッパから継承された18世紀の思想
2) アイデンティティの基礎としてのキリスト教
3) 自由主義思想とその発展
4) プラグマティズム
 5) 科学的方法
 
  
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
アメリカ経営をより客観的に、より深く理解するための認識の拡大を目標としています。

日本社会には、アメリカの経営を前にすると思考停止に陥る傾向があるようです。
外国の学説や制度をより正確に理解するためには、その根底にある思想や文明の理解が不可欠です。 
授業計画
第一部: 建国に寄与したヨーロッパの思想
 第 1回: オリエンテイション
 第 2回: 「哲学」と呼ばれている、ヨーロッパの伝統的存在論
 第 3回: 市民革命思想
第二部: アイデンティティの基礎としてのキリスト教
 第 4回: プロテスタンティズム
 第 5回: 所有思想、労働観、および労働者観
 第 6回: 財産の獲得・増殖
第三部: 自由主義思想とその発展
 第 7回: 個人主義的自由思想
 第 8回: リベラリズム
 第 9回: 1980年代からの保守思想
第 10回: 組織観: 組織と個人
第三部: 科学的方法
 第11回: 数量的把握
 第12回: 支配思想、マネジメント思想
第四部: その他
 第13回: プラグマティズム
 第14回: 人種的・民族的優越意識
 第15回: 総括
関連科目
経済学史特殊研究
準備学習等の指示
毎回指示します。 
教科書
特定のものは指定しません。 
参考文献
進捗状況に応じて、適宜紹介します。 
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
毎回の報告を総合して行います。
実務経験と授業との関連
 日本社会では、無批判的な欧米社会への追随と、欧米の諸制度の導入が今なお根強く継続されています。
そして、その弊害はビジネス界においても少なくないでしょう。 欧米の諸制度をより正確に理解し、より有効に活用するためには諸制度の根底にある思想を理解しておくことが不可欠です。
 大学院に来たからには、ぜひそれを実行して下さい。
備考
なし