シラバス情報

科目名
メディア文化史
授業コード
25036
担当者名
阿部 純
副題
メディア文化の流れを知り、今のメディア・コミュニケーションを理解する
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2020年度前期
教職免許種類

授業内容
 本授業では、数あるメディア文化の中でも、写真・映像、雑誌、ウェブ・メディアに着目し、それぞれの技術的・文化的特徴の変遷を概説していきます。この3つのメディアは、それぞれが直線的な歴史を描いているわけではなく、ケータイやインターネット環境が社会に浸透していく中で、相互に絡み合いながら、それぞれの文化ジャンルを形成してきています。これらのメディア文化史をひもといていくことで、今の私たちのSNSコミュニケーションを説明するためのキーワードが見えてくるはずです。
 授業の後半には演習として、今の私たちのメディア・コミュニケーションにおける「新しさ」や「楽しさ」などについて、メディア文化史的な観点から再考する時間を設けます。受講生のみなさんの発表とディスカッションを通して、今のメディア文化を記述するための「言葉」を一緒に考えていきたいと思います。

 毎回授業の最後に、その回の内容に関する小レポートを提出してもらいます。次の回の冒頭では、小レポートのふりかえりを行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
【到達目標】
・メディアの文化や歴史を調査する手法について知り、自分の言葉でメディア文化を説明できるようになること。

【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」「プレゼンテーション能力」
授業計画
第1回 オリエンテーション 
第2回 メディア文化の転換点:複製技術とコミュニケーション
第3回 写真・映像メディア⑴ 写真論と写真家
第4回 写真・映像メディア⑵ 映画館
第5回 写真・映像メディア⑶ インターネット文化の中の「写真・映像」
第6回 雑誌メディア⑴ 戦後の雑誌メディア空間
第7回 雑誌メディア⑵ ファッション誌
第8回 雑誌メディア⑶ 地域文化誌
第9回 ウェブ・メディア⑴ 参加型メディア
第10回 ウェブ・メディア⑵ ユーザーサイトの興隆
第11回 ウェブ・メディア⑶ YouTuber, SNS文化の広がり
第12回 「メディア文化史」を書くための方法論
第13回 演習:「私たちのメディア文化史」を書く
第14回 発表・講評
第15回 まとめ
関連科目
「メディア論」「メディア・リテラシー」「出版メディア論」「Webメディア論」「映像メディア論」など
準備学習等の指示
事前に配布する資料に目を通してくることと、前回の復習をすることを必須とします。(30分程度)
発表の前には、発表練習も各自でしてきてください。(30分程度)
教科書
教科書は使用しません。毎回プリントを配布し、スライドで説明します。
参考文献
講義の中で指示します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験(60%)、各回の小レポート・発表・ディスカッション(40%)で総合的に評価します。
出席回数が総授業回数の2/3に満たない場合は、定期試験の受験を認めません。
実務経験と授業との関連
備考
本授業では、受講生のみなさんの積極的な参加を求めていますので、関係のない私語や居眠りは厳禁です。ほかの授業で学んだことを念頭に置きつつ、授業に臨むようにしてください。