シラバス情報

科目名
デジタルビジネス論
授業コード
24062
担当者名
溝下 博
副題
デジタルで価値を創り出そう
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2020年度前期
教職免許種類

授業内容
近年、情報技術(IT)を活用したビジネスモデルを実現したり、ビジネスプロセスをデジタル化したりすることは、企業が経営成果を高めるために必要な条件だと考えられています。この授業では、企業や組織の中でITがどのように活用されているかを概説します。また、ITを上手に活用して経営成果を高めている企業や組織の事例から、背景にある経済学の理論や組織的な取り組みについて考察します。
単なる技術解説やIT業界のバズワード(定義や意味があいまいな用語)の説明で終わることなく、事例の背後にある事業戦略や解決された課題、採用されたテクノロジーの限界等にしっかりと目を向けて検討します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
【到達目標】
ITを活用したビジネスモデルやデジタル化されたビジネスプロセスに関して、幅広く基本的な知識を学習します。新聞やニュース等で取り上げられるデジタル化されたビジネス(例えば、ライドシェア(タクシー配車)サービスやキャッシュレス決済等々)について、技術的な視点だけでなく、経済的・社会的な視点からも考察・分析ができるようになることを目指します。
【身につく力】 「知識・理解」「論理的思考力・分析力」「情報リテラシ−」
授業計画
第1回 オリエンテーション
第2回 経営情報システムの変遷(1)−ITの導入〜業務の最適化−
第3回 経営情報システムの変遷(2)−組織の最適化〜企業間・産業横断的な最適化−
第4回 戦略的情報システム
第5回 インターネット・ビジネスの競争戦略(1)−ビジネスを理解するための基礎知識−
第6回 インターネット・ビジネスの競争戦略(2)−ケーススタディ−
第7回 プラットフォーム・ビジネス(1)−ビジネスを理解するための基礎知識−
第8回 プラットフォーム・ビジネス(2)−ケーススタディ−
第9回 センシング技術(IoT:Internet of Things)の適用事例
第10回 ビッグデータとAIビジネス(1)−ビジネスを理解するための基礎知識−
第11回 ビッグデータとAIビジネス(2)−ケーススタディ−
第12回 自動化(RPA:Robotic Process Automation)と業務プロセス
第13回 ブロック・チェーンとFintech
第14回 ブロック・チェーンの適用事例
第15回 まとめ
関連科目
「情報技術論」「ビジネスと戦略」
準備学習等の指示
日頃からメディアに目を通し、様々なビジネスに関心を持ってください。授業で聴いただけの話で終わらせないように、身近な現実として理解するように努めましょう。
教科書
教科書は使用しません。必要に応じて資料を配布します。
参考文献
遠山曉、村田潔、岸眞理子(2015)『経営情報論 新版補訂』有斐閣。
根来龍之(2019)『集中講義デジタル戦略 テクノロジーバトルのフレームワーク』日経BP。
早稲田大学ビジネススクール根来研究室(2016)『IoT時代の競争分析フレームワーク』中央経済社。
独立行政法人情報処理推進機構(2018)『AI白書 2019』KADOKAWA。
定期試験の実施
定期試験を実施します。 
成績評価の方法
授業中課題(10%)、中間レポート(20%)、定期試験(70%)で評価します。
中間レポートと定期試験の両方を評価の対象とします。 どちらかだけでは評価の対象となりません。
実務経験と授業との関連
備考
講義はパワーポイントを使用して行います。
講義で使用したパワーポイントのスライドは、HUE NAVIで公開します。復習に利用してください。