教員名 : 矢野 宗宏
教員名 : 山本 公平
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科目名
「笑い」のパワー・生きる力
授業コード
35003
担当者名
矢野 宗宏、山本 公平
副題
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2021年度前期
教職免許種類
授業内容
【授業内容】
この授業は,就職活動や社会人として求められる円滑なコミュニケーションについて、以下の5段階で集中的に楽しくわかりやすく学んでいきます。 ■第1段階:アイスブレイクと理論編 最初に、この授業が楽しいと感じられるように、受講生の仲間たちとの距離がぐんと縮まるようなわくわくするアイスブレイクを実施します。企業が実施するインターンシップでもアイスブレイクからスタートすることが多いので、ぜひ経験することをおすすめします。 次に、社会人としてのコミュニケーションを円滑に行うことを目的とした笑いの活用を理論的に学びます。その基本は、社会において「プロフェッショナルな自分を演じる」ことです。理論面から「演じる自分」を身につける動機付けを行い、対人力やコミュニケーション力を阻む心理的抑圧「恥ずかしいという思い」から解放されます。 ■第2段階:実践編「恥ずかしさを払拭する」 小学生までは大きな声で元気よく「はい」と出席の返事をしていた皆さんですが、大学生になると恥ずかしさから快活に挨拶できる学生は多くありません。「どうせやるならば前向きにやろうよ」と目的を明確にして、「感性のイエス」と称して全員が明るく元気に、少しばかりオーバーアクションで出席の返事をしていきます。恥ずかしさを払拭するための最初の実践になります。 ■第3段階:実践編「舞台で演じる感覚を学ぶ」 他者との関わりの第1ステップとして「おもしろ自己紹介」を受講生全員が創作し演じます。様々な「笑いのパターン」を演じていきます。 ■第4段階:実践編「チームワークと表現力を学ぶ」 架空の新製品や新企画のプレゼンテーションを課題とし,少人数の斑ごとのワークショップによってシナリオを作成し,自分たちで演じます。他の受講生をクライアントに見立てることで,クライアントを楽しませ,心に届くようなプレゼンテーションを演じます。 ■第5段階:実践編「実践で生きるコミュニケーション能力を得る」 就職活動でのOB訪問や面接試験など実際の場面を想定した課題を設定し,少人数の班によるワークショップでシナリオを作成し,自分たちでロールプレイングを演じます。 【授業方法】 「理論→実践(ビデオで撮影)→ビデオを観ての振り返り→課題を修正し再度実践」のサイクルで授業を進めます。これは実践だけでなくビデオ映像によって検証を行うことで,「聴いて終わる」ものではなく,「身につけて実践する」ことを可能とするためです。実践については,複数のファシリテーターの指導によって少人数のワークショップ形式で行います。 到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
本授業は、興動館科目の4つのフィールドの内、元気力に分類される授業であり、到達目標は以下のようなものです。
この授業は「笑いを使ったコミュニケーション技術」を定型化することで学ぶものです。これを理論的に学び、講義の中で演習し実際に体験することで、下記の能力を得ることができます。 【身につく力】 「コミュニケーション能力」「プレゼンテーション能力」「チャレンジする力」 授業計画
第 1 回 ガイダンス・アイスブレイク
この授業の進め方と受講ルールを説明します。それから、アイスブレイクを実施することで受講生相 互に良好な関係性を作っていきます。 第 2 回 理論編 「笑いを使ったコミュニケーション技術」を理論的に学びます。 第 3 回 「恥ずかしさを払拭する」 さあ、実践です。「感性のイエス」で恥ずかしいと感じる気持ちから心を解放します。 第 4 回 「恥ずかしさを払拭する」の考察および修正 撮影した受講生の「小咄式リラックス体操」を見直し、それぞれの気づきを指摘し修正します。 第 5 回 「舞台で演じる表現力を学ぶ1」 他者と関わるための第1段階として「おもしろ自己紹介」について学びます。 第 6 回 「舞台で演じる表現力を学ぶ2」 受講生全員がそれぞれの「おもしろ自己紹介」を創作し演じます。 第 7 回 「舞台で演じる表現力を学ぶ」の考察および修正 撮影した受講生の「おもしろ自己紹介」を見直し、それぞれの気づきを指摘し修正します。 第 8 回 「チームワークと表現力を学ぶ1」 新製品・新企画企画のプレゼンテーション案を少人数の班で創作し、練習します。 第 9 回 「チームワークと表現力を学ぶ2」 前回創作し、練習したプレゼンテーションを実際に演じます。 第10回 「チームワークと表現力を学ぶ」の考察および修正 撮影した受講生の「おもしろ自己紹介」を見直し、それぞれの気づきを指摘し修正します。 第11回 「実践で生きるコミュニケーション能力を得る1」 就職活動でのOB訪問や面接試験など実際の場面を想定した課題を設定し、少人数の班でロール プレイングのシナリオを作成し、練習します。 第12回 「実践で生きるコミュニケーション能力を得る2」 前回創作し、練習したシナリオでロールプレイングを行います。 第13回 「実践で生きるコミュニケーション能力を得る」の考察および修正1 撮影した受講生の「ロールプレイング」を見直し、それぞれの気づきを指摘し修正します。 第14回 「実践で生きるコミュニケーション能力を得る」の考察および修正2 撮影した受講生の「ロールプレイング」を見直し、それぞれの気づきを指摘し修正します。 第15回 総まとめ これまでの総まとめを行い、実際に活用するためにはどうするかを班ごとに検討します。 関連科目
企画力養成講座、コピーライティング実践講座
準備学習等の指示
この授業を前向きに取り組む気持ちを持って。授業に臨んでください。
この授業は、興動館科目の「元気力フィールド」の授業です。毎回、元気力フィールドの達成目標を意識して授業に臨んでください。達成目標は以下です。 <元気力フィールドの達成目標> ①失敗から元気に立ち上がるための意欲・気概をもつ。 ②自分の長所を発見し、自分の将来に展望をもつ。 授業が開始するとともに,受講生全員が楽しく笑いながら元気になるような進行をします。 最初は少し恥ずかしいと思うかもしれませんが,ほかの受講生と同じように教員の指示に従って行動してください。必ず積極的に活動できる自分を発見できるでしょう。 この授業を前向きに取り組む気持ちを持って。授業に臨んでください。毎日の宿題に1時間以上は取り組んでください。グループになって取り組む課題には、ネタづくりと練習を共同で2時間以上は行うことが求められます。 教科書
矢野宗宏『ユーモア力−私の仕事はユーモアコンサルタント−』春陽堂書店。
参考文献
小林昌平、山本周嗣、水野敬也『ウケる技術』新潮文庫、2007年。
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
(1)「感性のイエス」の実践を評価(20%)
(2)「おもしろ自己紹介」の実践を評価(20%) (3)「プレゼンテーション」の実践を評価(20%) (4)「ロールプレイング」の実践を評価(20%) (5)授業への取り組み姿勢(20%) 実務経験と授業との関連
ユーモアコンサルタントとして、全国で笑いを使ったコミュニケーションスキルを教えています。主に商店街の人たちや金融機関の社員研修として高い評価を得ています。
皆さんにとっても、大学生の間は、インターンシップや興動館プロジェクトにおいて社会人と接する場面で、大学卒業後は自らが社会人として、良好なコミュニケーションをとる必要性が多くあります。この授業で学んだコミュニケーション能力が活用されるでしょう。 備考
定員は30名とします。
興動館科目では,経済産業省が推奨する「社会人基礎力」の伸長度をはかるため,「プログレスシート」を作成していただきます。 ※社会人基礎力とは・・・組織や地域社会の中で多様な人々ととも仕事を行っていく上での必要な基礎的な能力。 |