教員名 : 餅川 正雄
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科目名
演習Ⅱ 済・営(餅川正雄)
授業コード
41332
担当者名
餅川 正雄
授業題目
日本と世界の租税制度
単位数
6.00単位
配当年次
4年
授業概要・授業計画
授業概要】
我が国の租税実体法、基本的に現行「所得税法」の内容を、納税者の立場から考察し、その特徴や問題点を先行研究や判例をもとに分析・評価します。その他、ゼミ生の卒論テーマによっては、一般消費税(付加価値税)や法人税法、相続税法などの内容についても同様に考察する予定です。その際に、常に「租税正義」を念頭に置き、納税者の権利保護の思想と公平な課税の実現という2つの基本思想を重視し、あるべき租税制度について考えてもらいます。 中国等からの留学生の場合は、中国の租税制度と日本の租税制度の比較研究などを行うこともあります。 【授業計画】 所得税法、消費税法及び相続税法に関する例を示しておきます。ゼミで予め割当を行い、各自で指定した教科書を基に主体的に学習し、その内容を簡潔にまとめたレポート(A4版・2枚)を提出してもらいます。レポートを基にゼミの時間に発表してもらいます。発表後、ゼミ参加者からの質疑応答や協議を行うことで、問題点や疑問点を明確にしていきます。 《所得税法》 1. 所得の定義 2. 非課税所得 3. 所得の分類 4. 各種の所得 5. 所得の帰属年度 6. 必要経費 7. 損益通算と損失の繰越し 8. 所得控除と税額控除 9. 所得の帰属と家族の課税単位 《消費税法》 1. 消費課税の制度と種類 2. 消費税の特色 3.前段階税額控除型付加価値税 4. 消費税の基本的仕組み 5. 消費税の課税要件 6. 消費税の年度帰属 7. 税率 8. 仕入税額控除 9.国際取引と消費税 《相続税法》 1. 相続税の意義と根拠 2. 相続税の基本的仕組み 3. 相続税額の計算 4. 各相続人の相続税額 5. 遺産分割と相続税の申告 6.相続法と相続税 7. 相続税と所得税との交錯 8.贈与税の課税要件 9.相続税額の計算 教科書
特に指定しません。必要な研究資料は、授業時間に配付します。
活動予定
このゼミでは、卒業までに日商簿記検定3級と2級を取得することを推奨しています。そのため、簿記の論点に関する質問についても随時対応し、合格に向けて指導していきます。
ゼミ生は、4月末までに興味・関心によって焦点を絞り込んだ卒論テーマを決定します。その際、租税法の書籍を参考にして基本的な枠組みを構想しておく必要があります。卒論のテーマに関する書籍を何冊か購入してもらうだけでなく、研究論文をグーグル・スカラーなどを利用して検索して、印刷・コピーしてもらいます。 5月から夏休み終了までに、先行研究や裁判例をまとめていくために、月に1本のペースで、最終的に5本程度のレポートを作成してもらうことになります。その後、レポートを吟味・精査して、修正・追加を行ないます。最後に、自分達の見解を根拠を示しながら整理していき、卒業論文を仕上げます。 年に数回の懇親会を開催する予定です。 成績評価の方法
授業への参加状況と、『卒業論文』の内容によって総合的に評価します。
選考方法
演習Ⅰ【餅川ゼミ】に引き続き履修することになります。
履修条件
毎回、必ず演習Ⅱ【餅川ゼミ】に出席し、研究経過を報告できること。【無断欠席は厳禁】
自分でテーマを絞り、徹底的に調べて考え抜くことができること。 自分の意見を簡潔に記述することができること。 オフィスアワー
基本的に授業のない時間帯は、自由に研究室を訪問できます。
オフィスアワーは、木曜日の2時限目としています。 |