シラバス情報

科目名
映像制作応用
授業コード
25045
担当者名
徳永 博充、山田 哲敬
副題
映像で「社会を見つめる」
単位数
2単位
配当年次
2年
開講学期
2021年度前期
教職免許種類

授業内容
<はじめに>
・だれでも簡単に動画を撮影できて、情報発信できる時代です。YouTubeには、1分間に数百時間の映像がアップされています。だからこそ、映像と音声を使って人に伝える映像制作のスキルは、若い人が今後仕事をするうえで、必要不可欠なスキルになっています。

<この授業では>
・ドキュメンタリー制作の「応用コース」です。あなたはニュースリポーターであり報道カメラマンになり、テレビが放送するコンテンツのなかでも公共性の高い「企画ニュース」を制作します。
・具体的には、地域の課題を見つけ出し現状と背景を表現します。プロの映像ジャーナリストの制作過程を体験します。出来上がりは5分から8分の長さを想定しています。制作はグループで行い、最後はスタジオを使って「放送」形式で表現し、互いに批評し合います。
・大切なことは、「社会を少しでも良くしたい」という意思と、「自分の力で切り拓く」という情熱です。

****授業形式 アクティブ・ラーニング****
参考の為にYouTube で「徳永ゼミナール」と検索し、あげられたドキュメンタリーを視聴してください 
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
<授業の目的>
・テーマの設定、取材の方法、撮影、構成、原稿、レポートの方法を習得することです。

<到達目標>
以下の4つの大切さを理解している
・テーマを選ぶ視点
・問題の背景を認識して取材の対象を探すこと
・取材対象者に寄り添うこと
・謙虚に、誠実に表現すること

【身につく力】「コミュニケーション能力」、「協働して成し遂げる力」、「チャレンジする力」
授業計画
第1回 オリエンテーション 「ジャーナリズムと映像表現」
第2回 映像ジャーナリズムの技法 (リポートとドキュメンタリー)
第3回 ニュースリポートの品質とドキュメンタリーの品質
第4回 放送原稿の書き方
第5回 テーマ選択、取材、企画作成
第6回 テーマ選択、取材、企画作成
第7回 撮影 1
第8回 撮影 2
第9回 撮影 3
第10回 構成、原稿作成
第11回 編集 1
第12回 編集 2
第13回 編集 3
第14回 作品仮完成 プレビュー 作品修正
第15回 スタジオを使った「放送(上映会)」と相互批評 リポート作成 
関連科目
映像メディア論、映像制作基礎B、現代マスメディア論
準備学習等の指示
・TVニュースを視聴し、新聞を読み、地域社会の問題を探し出し、考えてみましょう。「なぜ起きるのか。どのようにして起きるのか。解決策はあるのか」。
・ドキュメンタリー制作は、グループごとにテーマを決めて、大学の外で取材します。リアルな取材ですので、相手の都合、天候などにより、授業時間外(土日や休日も含む)の取材・編集があります。
・NNNドキュメント(広島テレビ)、テレメンタリー2020(ホームテレビ)などドキュメンタリー番組もみることを心がけましょう。
・毎回30分以上の準備をしてください。
教科書
教科書は使用しません。必要に応じて資料を配布します。
参考文献
板谷秀彰「ドキュメンタリーカメラマンが伝授する映像撮影ワークショップ」玄光社MOOK
津野敬子「ビデオで世界を変えよう」草思社
金平茂紀「テレビニュースは終わらない」集英社新書
大脇三千代(2012)『社会の今をみつめてーTVドキュメンタリーをつくる』 岩波ジュニア新書
黒岩亜純、宮徹(2017)『大学生のための動画制作入門』慶應義塾大学出版会
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
出席(20%)、取り組み(30%)、リポート(10%)、作品評価(40%)
実務経験と授業との関連
(徳永)
・地方局で記者やプロデューサーを長くやりました。また、NNNニューヨーク特派員として、全米各地や中南米で取材を行いました。戦争、原爆、核をテーマにドキュメンタリーを作ってきました。
(山田)
・テレビ局で37年間、主に記者やプロデューサーの仕事をしてきました。また、テレビ朝日系列のニューヨーク特派員として、全米各地で海外取材も経験しました。
備考