教員名 : 中村 隆行
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科目名
興動館プロジェクトの経営戦略
授業コード
35029
担当者名
中村 隆行
副題
単位数
2単位
配当年次
1年
開講学期
2021年度後期
教職免許種類
授業内容
【授業内容】
本授業は、興動館プロジェクトのメンバーを主な受講生として想定しています。、取り巻く社会状況が変化する中、プロジェクトを実施する皆さんの組織は、持続的な活動の中でマンネリ化したり、目標を見失っていませんか。どのように活動を成長させていくか1年という短期ではなく、先輩から後輩に引き継がれつつ発展をさせていくための中期計画を立ててみましょう。どのように組織を成長させるか、本当に成果の上がるプロジェクトにするか戦略を考えてみましょう。ミンツバーグは、①目標を達成するための行為の方向や行動指針を意味する「計画・(Plan)の戦略、②他の同じような競合する企業より優位に立つための計略としての戦略、③意思決定や行為の流れにみられる整合性に注目した戦略、④組織の資源・スキルと環境機械・リスク、組織目標との適合を重視する戦略、⑤将来のビジョンやグランドデザインを検討する戦略の5つの戦略概念を示しています。経営資源は人、モノ、金、情報といわれますが、興動館プロジェクトを実施する皆さんの組織では、どのような実施体制で、どのように成果を挙げていますか。この質問に答えるために戦略を学んでいきます。 【授業方法】 (1)ワークを行います。プロジェクトについて分析します。中期計画策定や環境分析など行います。 (2)ワークシートを作成してもらいます。発表・議論を行います。 【フィードバック】 課題レポートを提出してもらいます。翌週、ポイントを解説し、返却いたします 到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
本授業は興動館科目の4つのフィールドのうち、行動力に分類される授業です。到達目標は以下のようなものです。
(1)興動館プロジェクトを次のステップに成長させるための戦略を考えることで、経営戦略の知識・論理的思考力を身に付けます (2)プロジェクトの活性化につなげ、リーダーシップを発揮するなど実践力を身に付けます。 【身につく力】 ①論理的思考力・分析力、②協働して成し遂げる力、③チャレンジする力 なお、この授業は、興動館プロジェクトに直接かかわる内容であるため、興動館プロジェクトメンバーの履修を優先します。 授業計画
第1回 オリエンテーション 授業の目的、進め方について説明します。
第2回 経営戦略とは何かープロジェクトの中長期目標を考える。 第3回 興動館プロジェクトを実例にして、取り巻く社会状況やニーズを把握する。 プロジェクトは、社会のニーズにマッチしているでしょうか。 第4回 私の・組織の・あなたの 潜在的能力・顕在的能力—強み弱みを把握する。 興動館プロジェクトの各チームの弱い面はありませんか。リサーチしてみましょう。 第5回 事業戦略—実現したい状態・ビジョンを明確にする— 興動館プロジェクトの目的は明確ですか。チームのメンバー皆が理解していますか。 第6回 プロジェクトを見直してみよう。 プロジェクトの人・モノ・金・情報・文化はどうなっていますか? 第7回 成長戦略(中期計画)を作ってみよう プロジェクトの目的達成に向けてのロードマップも作りましょう。 第8回 組織戦略—仲間を増やそう、どうすれば共感し仲間になってもらえるか 第9回 プロジェクトのマネジメントを考える モチベーションは維持できていますか?。リーダーシップを発揮していますか。そもそもリーダーシップてなんでしょうか。モチベーションを高めるため維持するためにはどうすればよいのでしょうか。 第10回 財源戦略—ファンドレイズとは何か。単なる資金調達ではない?その意義を考えます。 第11回 ファンドレイズアクション—資金の多様性(会費・寄付・助成金・補助金・自主事業収入・委託) 第12回 ワークショップー企画書作成を通じて戦略を考える。 書いてみよう申請書—作ってみようプロジェクトパンフレット 第13回 発展編 起業を考える—ソーシャルアントレプレナーとは何か 第14回 プレゼンテーション ワークショップや、申請書作成を通じてどのように目標を達成するのか、プレゼンテーションを行います。 第15回 戦略的マネジメント—次の成長・展開に向けて 先輩は後輩に何を伝えるのでしょうか。引継ぎはしていますか?持続性あるプロジェクトを考えます。 関連科目
興動館プロジェクトの計画と実践
興動館プロジェクトの評価と改善 経営戦略論/経営組織論 準備学習等の指示
なお、この授業は、興動館科目の行動力フィールドの授業です。
興動館プロジェクトの目的や活動内容について調べておく、その他関心がある社会問題について情報収集資料収集をしておくなどの準備に30分以上は時間をかけてください。 教科書
教科書は使用しません。授業で適時指示・紹介します。
参考文献
井上善海 佐久間信夫 編著 『よくわかる経営戦略論』 (2008年) ミネルヴァ書房
広兼修 著 『プロジェクトマネジメント標準 PMBOK入門』 (2014年) オーム社 定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
(1)平常の出席状況・受講態度・積極性・・25% (2)プレゼンテーション・・35% (3)レポート・・40%
実務経験と授業との関連
NPO支援センターの経営者(事務局長・CEO)を長く務めてきました。そこでプロジェクトのマネジメントや組織の戦略策定に関わった経験を活かして、皆さんと共に興動館プロジェクトの成長戦略を考える講義を進めて行きます。
備考
定員 30名
興動館科目では、 経済産業省が推奨する「社会人基礎力」の伸長度をはかるため、「プログレスシート」を作成していただきます。 ※社会人基礎力とは・・・組織や地域社会の中で多様な人々とともに仕事を行っていく上で必要な基礎的な能力 |