教員名 : 阿部 純
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科目名
演習Ⅰ メ(阿部純)
授業コード
41611
担当者名
阿部 純
授業題目
メディア文化の分析手法を学ぶ
単位数
4単位
配当年次
3年
授業概要・授業計画
<授業概要>
このゼミでは、メディアを取り巻くさまざまな文化現象を概観しながら、それらを読み解く手法を先行研究を参照し、ディスカッションを通して学んでいきます。メディア文化(作品)は、その時代の思想や価値観を映し出すものであるという視座の元に、映画や音楽、マンガといったサブカルチャーを分析し、そこにどのような歴史的文化的、政治的社会的な関係性が隠されているかを考えてみたいと思います。その際のキーワードとなるのは、成長、ジェンダー、ライフスタイル、マイノリティ、死などです。 前期は、今日の「メディア文化」について再考するための基礎知識や方法論を知り、現代の「メディア文化」分析に向けてディスカッションを重ねていきます。それぞれのメディアの様態に着目し、それぞれについて、どのような学術的問いを立てられるかまでの演習を繰り返していきます。後期は、前期のメディア分析の成果としてメディア制作を行います。 (到達目標) さまざまなメディア・コンテンツに触れ、ディスカッションを重ねていくなかで、現在形で起こっているメディア文化を読み解く力を身につけること。 【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」「斬新な発想をする力」 (授業計画) 第1回 オリエンテーション 第2回 映画①:分析手法を知る 第3回 映画②:ディスカッション 第4回 映画③:「問い」を立てる演習 第5回 音楽①:分析手法を知る 第6回 音楽②:ディスカッション 第7回 音楽③:「問い」を立てる演習 第8回 マンガ①:分析手法 第9回 マンガ②:ディスカッション 第10回 マンガ③:「問い」を立てる演習 第11回 ローカルメディア①:分析手法 第12回 ローカルメディア②:ディスカッション 第13回 ローカルメディア③:「問い」を立てる演習 第14回 制作物の企画に関する調査 第15回 制作物の企画に関するプレゼンテーション 第16回 メディア制作に向けてのオリエンテーション 第17回 zineのある場・店舗見学① 第18回 zineのある場・店舗見学② 第19回 zineの流通とSNS 第20回 タウン誌、キャンパス誌比較① 場所と内容の関係性 第21回 タウン誌、キャンパス誌比較② ここに書かれていないものとは 第22回 制作物の企画に関する調査 第23回 zine制作実習①:役割分担、スケジュール 第24回 zine制作実習②:記事作成、配置決め 第25回 zine制作実習③:見本作成 第26回 zine制作実習④:校正 第27回 zine制作実習⑤:入稿データ作成 第28回 制作物のプレゼンテーション① 第29回 制作物のプレゼンテーション② 第30回 まとめ (準備学習等の指示) ゼミで指示した文献を事前に読んでくるなどの課題のほか、日々、さまざまなメディア文化、メディア・コンテンツに触れてほしいと思います。自身の趣味に留まらず、周囲の人たちの好みやメディアで喧伝されているメディア・コンテンツにも触れ、それらがどのような系譜の上にあり、人々にどのように楽しまれているかを考える習慣をつけましょう。 教科書
教科書は指定しません。ゼミ時に適宜文献を紹介します。
活動予定
4-5月:親睦会
9-10月:ローカル・メディアが置かれる場所の見学 ※全国各地で開催されている「文学フリマ」やコミック・マーケットなど、ゼミでの制作物を流通させる場所についても、ゼミの中で考えていきたいと思います。 成績評価の方法
ゼミでのディスカッション(40%)、研究発表(30%)、成果物(30%)から総合的に判断します。
選考方法
メディアビジネス学科の演習Ⅰ説明会後、募集を開始します。
履修条件
ゼミでは、あらゆるメディアはそれぞれに歴史的側面と共時的側面があることを認識し、自発的に歴史的事柄を調べ、その上で、ゼミでのディスカッションや制作に積極的に取り組めることを重視しています。
オフィスアワー
研究室:3号館4階407室
メールアドレス:jn-abe@hue.ac.jp 質問や面談の希望については、メールで受け付けます。気軽に連絡してください。 |