教員名 : 高岡 義幸
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科目名
経営管理論特論
授業コード
71031
担当者名
高岡 義幸
副題
単位数
2単位
配当年次
1年
開講学期
2021年度前期
教職免許種類
高校専修(公民)
授業内容
株式会社の違いに着目して、日米間に見られる経営管理の違いを考察する。
経営のグローバル化が進展する中で、米国型の経営管理が日本において不適合を起こす事例も増えている。その原因を歴史や会社形成要因の違いにさかのぼって理解しておくことは、今日、極めて重要です。 授業内容は下記の項目に関する日米比較を中心にして構成する。 1) 株式会社の設計思想 具体的には、個人と組織、所有観、労働観、法人観、人間観など 2) 株式会社の成長に伴う公的性格の拡大 株式会社の私的性格、社会的諸関係、自然環境と経営活動など 到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
下記の諸項目に関する理解を深め、会社経営をより深くより広い視野でとらえられるようになること。
1) 株式会社が形成される基本要因 2) 会社法に見られる日米間の違い 3) 会社規模の拡大に伴って会社の社会的性格が変わること 授業計画
第一部: 株式会社の設計を決める諸要因
第 1 回 オリエンテイション; 講義の目標、授業の進め方などの確認 第 2 回 会社形態の発展と株式会社形態の発明 第 3 回 株式会社は誰のものか:所有観 第 4 回 労働観、労働者観 第 5 回 法人観 第 6 回 消費者観 第 7 回 株式会社に見られる無責任な仕組み: 有限責任の意義 第二部: 規模の拡大に伴う株式会社の性格変化 第 8 回 小規模会社の私的性格と公的性格 第 9 回 企業競争力を決定する要因の変化 第10回 資本の意義と競争力 第11回 経営者の能力と競争力:所有と経営の分離はなぜ生じたか 第12回 今日、競争力を決定する最重要要因は何か 第13回 エコロジーが無視できない今日の経営 第14回 米国発の経営理論に普遍性はあるか? 第15回 総括 関連科目
商業経済論特論
準備学習等の指示
その都度指示します。
教科書
高岡義幸著 『持続的成長のためのコーポレート・ガバナンス: 株式会社設計思想からの考察』
広島経済大学出版会、平成27年。 参考文献
進捗状況に応じて、適宜紹介します。
定期試験の実施
定期試験は実施する。
成績評価の方法
授業中の議論への参加と、最終試験の結果を総合して評価します。
実務経験と授業との関連
1)大企業はもちろん、中小企業においてもグローバル化が避けられず、諸外国との価値観のすり合わせが不可欠となっています。
2)実務において本当に有効な方策を実行するためには、表層の技術論だけでは不十分です。骨惜しみをせずに、どん欲に学んでおいてください。 備考
なし
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