教員名 : 中村 隆行
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科目名
NPO・NGOの立ち上げと活動
授業コード
35023
担当者名
中村 隆行
副題
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2021年度前期
教職免許種類
授業内容
【授業内容】
興動館プロジェクトは、NPO・NGOの活動と共通します。環境問題や国際貢献、東日本震災からの復興を支援する活動、スポーツで地域活性化する活動など様々な活動の目的は、NPO・NGOの活動に重なります。では、そもそも、NPO/NGOは、どんな組織で具体的にどんな活動をしているのでしょうか。活動内容や立ち上げ方、経緯や社会的背景など検討していきます。 【実施方法】 (1)どのような活動が、どのような目的で立ち上げられ、どんな成果を達成しようとしているのか、リサーチします(広島県や全国の活動をインターネットなどで探します)。 (2)集めた情報を、団体調査シートにまとめていきます。各自の作業とグループ作業の両方で話し合いながらまとめます。 (3)新しいプロジェクトのアイデアや企画を考えます。 (4)調べたことや新しい企画をプレゼンテーションします。 【フィードバック】 課題レポートを提出してもらいます。翌週、ポイントを解説し、返却いたします 到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
※この授業は、興動館科目の4つのフィールドの内、行動力に分類される授業で、次のような到達目標を掲げています。
(1)主体的にあるいは自発的にチャレンジする力を身につけます。 (2)地域や社会が抱えている課題や問題を見つける力と、どのようにすれば解決できるのか解決を考える力を身につけます。 (3)ワークショップ、グループ学習を通じて仲間をつくります。 【身につく力】 「チャレンジする力」「問題解決力」「協働して成し遂げる力」 授業計画
第1回 イントロダクション
授業の目的やワークショップの進め方など説明します。また一緒にワークをする仲間を知り仲良くなるために自己紹介、他己紹介を行ないます。 第2回 NPO・NGOって何? NPO・NGOとはどんな組織でどんな活動を行なっているのでしょうか。なぜ必要とされているのでしょうか。みんなでディスカッションします。 第3回 NPO・NGOが登場してきた経緯や歴史 NPO・NGOが登場してきた歴史を調べます。分野ごとの活動がどのような社会状況から登場したかなど、関心・興味のある活動の成り立ちを調べます。 第4回 広島県内のNPO・NGOの活動 広島県内の、NPO・NGOの活動を採り上げて、これらの活動の目的や、活動をしている人の考えを学びます。 第5回 世界のNPO・NGOの活動 世界の舞台にしている活動、地球規模の問題に取り組む活動、地球温暖化防止や海洋プラスチックごみ問題など大きな視点から問題を考えます。 第6回 行動力の元・源は何だろう ミッションについて考える 関心はあるけど、今一歩住み込むのは、行動力につながる源はなんだろう。ミッション・使命について話し合います。 第7回 仲間をつくる 一人ではできないことも、同じように関心を持つ仲間がいれば、保管しあって大きなことも実現できます。また自分が持っている特技を活かせればプロジェクトも成果を出せます。連繋・協働を考えます。 第8回 NPO・NGOを立ち上げる ロジックツリーを使って、やってみたいことや解決したいこと、何が問題なのか、何ができるか、を整理します。 第9回 立ち上げの手続き 目的、活動、達成したい目標、実施体制、ルール(決め方役割など)などを考えます。企画書をつくってみましょう。 第10回 NPO・NGOのマネジメント 実際にNPO/NGOのプロジェクトを行なうにはいろいろ問題があります。モチベーションやリーダーシップ、コミュニケーションなどです。どうやって、これらの問題を解決しているのでしょうか。実践例の話を聞きます。 第11回 NPO・NGOのプロジェクトの成功した成果を上げたか プロジェクトの活動のふりかえりも重要です。成功したとはどうなればいいのか?議論します。 第12回 NPO・NGOの資源調達 資源って何でしょうか。プロジェクトをするには何が必要でしょうか、どう調達するのでしょうか。プロジェクトを分解してみましょう。 第13回 戦略論入門 目標達成に向けての筋道、中長期の計画、戦略について考えます。 第14回 市民社会を考える NPO/NGOやプロジェクトによって実現したい社会ー市民社会というのはどういうことなのか、考えます 第15回 今までの授業で学んだことを「NPOの立ち上げ」として発表します。皆さんはどんなNPO/NGOを立ち上げるのでしょうか。 ※アクティブラーニングを取り入れています。ワークショップやグループ学習を取り入れています。 ※NPO/NGO/プロジェクトなどITCを活用して情報を収集します。 関連科目
興動館プロジェクトの計画と実施 興動館プロジェクトの評価と改善 興動館プロジェクトの経営戦略
準備学習等の指示
この授業は興動館科目の行動力フィールドの授業です。
毎回、フィールドの到達目標を意識して授業にのぞんでください。((到達目標:①失敗を恐れず、粘り強く挑戦する力をもつ。②行動するための手順や方法を考え、実践する力を持つ。) 自発的、主体的に、ワークショップや調査、発表に取り組む意思で授業に臨んでください。 興味・関心を持ったことは、ICTを活用して各自で深く調べ自分の意見をまとめておきましょう。 これらの準備のために30分は時間をかけてください。 教科書
教科書は使用しません。必要があれば、その都度指示します。
参考文献
パブリックリソースセンター編「NPO実践マネジメント」東信堂
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
(1)平常の出席状況と受講態度・・・25%
(2)ワークショップへの積極的取り組み・・・35% (3)報告書・レポート・・・40% 実務経験と授業との関連
NPO制度をつくる活動を全国のメンバーと一緒に取り組んできました。広島のNPO支援センターを立ち上げ、事務局長センター長としてNPOの立ち上げや研修を開催してきました。このような経験を活かして、授業ではNPO・NGOについて解説していきます。
備考
定員30名です。
「興動館科目では、経済産業省が推奨する「社会人基礎力」の伸長度を測るため、「プログレスシート」を作成していただきます。」 ※社会人基礎力とは、・・・組織や地域社会の中で多様な人々とともに仕事を行なっていく上で必要な能力 |