シラバス情報

科目名
日本史Ⅰ
授業コード
14021
担当者名
濵田 敏彦
副題
日本古代・中世・近世社会の構造と特質
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2022年度前期
教職免許種類
中学一種(社会)、高校一種(地理歴史)

授業内容
(1)この授業では、日本の古代〜近世における歴史的な諸構造について、政治・外交史を中心に概説します。
(2)日本史におけるある時点の「常識」(たとえば教科書の記述などがそれにあたります)は、歴史研究の進展などによって非(否)「常識」へと変化したケースが多々あります。そのような歴史研究の新しい成果をふまえ、本講義では古代から近世の日本の特色を示すテーマを選択しつつ多面的に考察し、歴史意識と現代的課題への理解力を養成することを目的としています。
(3)授業の確認チェックを実施した場合、次週の授業の冒頭で簡単に解答・解説を行います。 
なお、本講義は、日本史Ⅱの内容とは異なります。
 
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
(1)日本の歴史(古代〜近世初頭)を素材に、さまざまな歴史的なテーマについて知識を身につけることができます。
(2)歴史的思考力や論理的思考力を身につけることができます。
(3)「国際社会」における日本のあり方を考える力を身につけることができます。 

【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」「問題解決力」
授業計画
第1回:縄文人と弥生人〜縄文時代と弥生時代の特色や日本人のルーツは?〜
第2回:古墳と大和王権(古墳時代)〜古墳はなぜつくられたのか?大和王権と地方の関係は?〜
第3回:「聖徳太子」・「大化の改新」の真実(飛鳥・白鳳時代)〜大化の改新はなぜ起こったのか?〜
第4回:律令国家の形成と特質(奈良時代)〜平城京とその時代〜
第5回:律令国家の変質と地方(平安時代)〜平将門の乱から見る平安時代〜
第6回:武家の台頭と平氏政権(平安中後期)〜源氏と平氏の特色と平氏政権〜
第7回:鎌倉幕府の成立と中世法(鎌倉時代前期)〜「源平合戦」と鎌倉幕府の本質とは?〜
第8回:元寇と「神風」〔鎌倉時代後期)〜元寇の「真実」とは?〜
第9回:中世における一揆とその時代〔室町時代1)〜「一揆」とは何か?〜
第10回:中世のか「海賊衆」と民衆(室町時代2)〜「海賊衆」の実態とは?〜
第11回:戦国時代と「いくさ」(戦国時代)〜戦国時代の「いくさ」の実態とは?〜
第12回:天下統一とその意味(織豊政権)〜織田信長・豊臣秀吉の果たした役割とは?〜
第13回:江戸幕府の成立〜徳川家康がめざしたものは?〜
第14回:江戸時代の民衆社会と「詫び状」について〜日本人はなぜ「詫びる」のか?〜
第15回:江戸幕府の諸政策とその特質〜江戸時代の文治政治・三大改革〜

※授業内容や順番については、進捗状況によって変更する場合があります。
※授業内では、発問をしたりしながら、授業の「ふりかえり」を行なったりして、双方向の形態をとっていきます。
※授業の資料配付や情報の収集でパソコンを使用する場合があります。
関連科目
日本史Ⅱ
準備学習等の指示
毎回の授業テーマについて、事前に参考文献にあげた書籍を読んだり、事後に授業で使用したプリントを復習してください(概ね60分以上の予習・復習時間をかけるようにしましょう)。 
教科書
とくに使用しません。毎回、レジュメ・資料等のプリントを配布して授業を進めます。
DVDおよびビデオの視聴覚機器を使用する場合があります。
参考文献
『日本の歴史』00〜25巻 講談社
『日本の歴史』1〜16巻 小学館
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験の結果(70%)、課題等の提出(20%)および平常の出席および授業参加状況(10%)により評価します。なお、11回以上出席した場合、1回あたり2点を加点します。ただし、定期試験の受験には、原則として総授業回数の3分の2以上の出席回数を満たすことが必要です。 
実務経験と授業との関連
備考
「暗記中心の日本史」ではなく、さまざまなテーマを深く掘り下げて多角的に考えていきましょう。
なお、授業中の私語、飲食、携帯電話などは禁止します。また、新型コロナウイルス感染症対策もしっかりとってください。