シラバス情報

科目名
会計監査論
授業コード
22051
担当者名
東 幸代
副題
会計情報のうそ偽りを見抜く
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2022年度後期
教職免許種類
高校一種(商業)

授業内容
この授業では、法定監査である金融商品取引法監査および会社法監査を中心に、公認会計士が実施する財務諸表監査の全体的な流れとその根底にある考え方を学びます。はじめに会計監査の意義および目的について理解し、わが国法定監査の概要を確認した後、監査基準を通して監査の体系を学んでいくことになります。そして、後半期には具体的な監査の実施・監査報告書の内容に加えて、内部統制監査や監査をめぐる国際的動向について理解を深めます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
この授業では、会計監査の基礎知識に基づいた論理的な思考力および応用力を身につけることができます。具体的には、公認会計士が実施する財務諸表監査の社会的な役割についての理解を深め、監査の実施や報告における基礎的な考え方について的確な言葉で説明ができるようになります。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第1回 財務諸表と財務諸表監査
第2回 監査の必要性(1)企業の資金調達と財務情報
第3回 監査の必要性(2)財務諸表の信頼性の保証と監査
第4回 財務諸表監査の目的と固有の限界
第5回 金融商品取引法監査制度
第6回 会社法監査制度
第7回 監査業務の全体像
第8回 監査基準(1)意義と構成
第9回 監査基準(2)一般基準
第10回 監査の実施とリスク・アプローチ
第11回 監査結果の報告(1)監査報告書の意義と構造
第12回 監査結果の報告(2)監査意見
第13回 監査結果の報告(3)監査上の主要な検討事項
第14回 内部統制報告制度
第15回 まとめ 
関連科目
会計学基礎、経営学概論、簿記入門、初級簿記Ⅰ、初級簿記Ⅱ、初級簿記演習、中級簿記、中級簿記演習、財務会計論
準備学習等の指示
毎回授業の最後に課題に取り組んでもらいます。その内容を十分に消化できなかった人は、次回までに復習をしてください(次回の授業で課題の解説をします)。消化できなかった内容については、授業外で質問を受け付けますので、気軽に相談してください。
予習・復習に費やす時間は、授業1回につき60分を目安にしてください(テキストやレジュメを見直す:30分、問題について考える:30分)。 
教科書
長吉眞一、伊藤龍峰、北山久恵、井上善弘、岸牧人、異島須賀子(2020)『監査論入門 第4版』中央経済社2,800円+税 
参考文献
必要に応じて講義中に指示します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
課題20%+定期試験80%で評価します。
※外枠評価:出席状況および受講態度(11回目以上の出席について毎回1点を加点)  
実務経験と授業との関連
備考
商業簿記や財務諸表の記載内容および専門用語に関する基本的な理解があることを前提に授業を行います。