シラバス情報

科目名
スポーツジャーナリズム論
授業コード
26017
担当者名
小笠 喜徳
副題
スポーツ報道の仕組みを読み解く
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2022年度前期
教職免許種類

授業内容
 スポーツ報道について、新聞社の事例を中心に紹介します。新聞は現在、紙媒体だけでなく、WEB、SNSなどで多角的にニュースを発信しています。実際にスマホやPCで記事を閲覧し、新聞社別、報道ジャンル別に比較しながら、スポーツジャーナリズム史や実際のスポーツ記者、スポーツカメラマンの実務、報道のプロセスなどを検証します。また、競技報道とは別に国際政治との関わりやジェンダー問題も絡めながら、スポーツ報道の過去、現在、未来を探り、さらに正しい情報とは何かを考えます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
 新聞社発のスポーツ関連報道の仕組みや背景、問題点などを知ることによって、スポーツジャーナリズムの概念を理解します。その上で報道や情報を複眼的・多面的に読み解き、正しい情報理解へとつながる「メディア・リテラシー」を養います。身近な存在であるスポーツ報道を導入路として、より広いジャンルの今日的な話題・情報を把握することにつながります。

[身につく力]「論理的思考力・分析力」「情報リテラシー」
授業計画
第1回 ガイダンス スポーツジャーナリズムとは何か?
第2回 スポーツ報道の種類(新聞・通信社、専門誌、ネット系、放送…)
第3回 スポーツ報道の歴史、変遷(明治期からの歴史)
第4回 新聞製作の流れと運動部の仕組み
第5回 競技取材の実際(アマチュア、プロ、組織…)
第6回 関係取材の実際(社会的問題、行政、地域…)
第7回 スポーツ記者の一日(新聞記者とトーク)
第8回 スポーツ写真の世界(新聞カメラマンとトーク)
第9回 デジタル報道の現在(新聞社発の各媒体報道)
第10回 新聞報道とネット報道の違い(収益方法など)
第11回 巨大スポーツイベント(五輪、W杯…)
第12回 スポーツと政治(国際政治と密接な関わり)
第13回 ナショナリズムとヒロイズム(過度な表現)
第14回 人権とジェンダー(報道被害をどう防ぐか)
第15回 スポーツ報道のこれから
関連科目
後期開講のスポーツメディア論を履修すれば、より理解が進みます。
準備学習等の指示
紙の新聞はもちろん、WEB、SNSにあふれる情報を日々、チェックしてください。スポーツ情報に限らず世の中に何が起きているかに興味を持って下さい。一覧性からすれば紙の新聞の閲覧を勧めます。スポーツ関連以外のニュースにも触れて下さい。講義後にはHUE-NAVIに登録してある授業資料(プリント、パワポ)を活用し、復習する習慣を身につけて下さい。
教科書
教科書は利用しません。毎回、講義プリント(レジュメ)を配布し、パワーポイントを活用します。
参考文献
必要があれば適宜、指示します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験(60%以上)、出席状況・受講態度等の評価(40%以内)で総合的に評価します。また、講義後に配布するコメントシートの記載内容も評価の対象とします。出席回数が総授業数の3分の2に満たない場合は、定期試験の受験を認めません。
実務経験と授業との関連
「中国新聞」運動部で30年以上、記者、デスク、部長としてスポーツ取材・編集の最前線に立ってきました。カメラマンを管轄し、デジタル情報も発信する映像部長も務めました。あふれかえる情報の中で、何が正しいのか、どう消化すればいいのかを、スポーツ報道を通じて一緒に考えていきます。
備考
講義でスポーツ関係のWEBやSNSにアクセスします。スマホかPCを持参してください。