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 教員名 : 一橋 信之 
						
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					 科目名 
							租税論 
							授業コード 
							21053 
							担当者名 
							一橋 信之 
							単位数 
							2.00単位 
							配当年次 
							3年 
							開講学期 
							2022年度前期 
							教職免許種類 
							授業内容 
							わが国の租税制度の構造、各税目の内容およびその経済効果について学修します。所得税や消費税は日常の話題によく出てきますが、内容を正しく理解している人は少ないものです。また、国際的な税金事件も紹介し、国際税制の最新情報を学ぶことができます。その結果、この授業を受ければ、大学生レベルで必要な租税知識がすべて理解できるよう工夫されています。随時授業中に小テストを実施し、次回の授業の冒頭で正解を解説します。 
							到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連 
							大学生や社会人に必要とされる租税の専門知識を習得し、日本の租税制度のしくみを理解し説明できるようになることが目標です。さらに、租税政策の現実的問題や課題を論理的に考え、社会のしくみについて議論できるようになることを目指します。 
							【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」「問題解決力」 授業計画 
							第 1 回 租税概論(租税とは何か、その歴史的変遷) 
							租税の意義、戦後の租税制度の歴史や租税体系などを学びます。 第 2 回 租税原則と法制度 3つの租税原則と租税法律主義について学びます。 第 3 回 租税の経済効果 租税の転嫁と帰着、マクロ経済効果とミクロ経済効果を学修します。 第 4 回 所得課税Ⅰ(所得税その1) 所得税の概要と 累進課税制度を学修します。 第 5 回 所得課税Ⅱ(所得税その2) 給与所得と事業所得を中心にわが国の所得税の公平の考え方を学びます。 第 6 回 所得課税Ⅲ(法人税) 法人税のしくみと所得税との違いを学びます。 第 7 回 消費課税Ⅰ(個別消費税と一般消費税その1) 中間試験の解答解説の後、消費課税の特徴と種類を学修します。 第 8 回 消費課税Ⅱ(一般消費税その2) 一般消費税のしくみと計算通則を学びます。 第 9 回 租税の執行体制(国税局職員による講義) 行政側の国税管理・徴収制度を国税局の専門官に講義していただきます。 第10回 法人課税(法人税)と資産課税(相続税、贈与税) 法人税の考え方および相続税の本質と贈与税の補完性について学修します。 第11回 地方税Ⅰ(地方税の原則、固定資産税、住民税) 国税とは異なる地方税の原則とその中心となる固定資産税について学びます。 第12回 地方税Ⅱ(法定外目的税) 法定外目的税と地方自治および地方分権を学修します。 第13回 国際課税制度 ボーダーレス経済における租税のしくみや移転価格税制について学修します。 第14回 租税回避行動と税務争訟 脱税・節税・租税回避と有名な税務訴訟を学びます。 第15回 タックスミックスと全体のまとめ タックスミックスとは何かを学び、最後にこれまでの14回分の重点的復習を行います。 関連科目 
							財政学Ⅰ、財政学Ⅱ、財政政策論。とくに財政学Ⅱを履修しておくことが望ましい。 
							準備学習等の指示 
							毎回配付したレジュメと授業内容について30分以上1時間程度復習してください。 
							教科書 
							教科書は使用しません。毎回レジュメ、資料等のプリントを配付します。 
							参考文献 
							林正寿・著『租税論』(2008年刊、有斐閣)を推奨します。初級租税論の市販のテキストでは群を抜いた内容です。また、少々上級ですが井堀利宏・著『課税の経済理論』(2003年刊、岩波書店)に挑戦してみてください。数式モデルの部分は飛ばして読んでも十分に参考になります。 
							定期試験の実施 
							定期試験を実施します。 
							成績評価の方法 
							定期試験(中間試験を含む)70%、出席状況・受講態度(小テストを含む)30%で評価します。 
							11回以上出席の場合は加点します。その場合の加点分は100点満点の外枠で評価します。ただし、100点を超えた場合は100点とします。 実務経験と授業との関連 
							税理士として長年税務全般の実務に携わった経験を活かし、税の考え方や税と人間生活について解説します。 
							備考 
							授業中の私語は厳禁です。守れない学生には退室していただく場合があります。 
							この授業では、そういうことだったのかという気付きを大切にしています。授業を楽しんでください。  |