シラバス情報

科目名
西洋経済史特殊研究
授業コード
72004
担当者名
末広 菜穂子
副題
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2022年度前期
教職免許種類

授業内容
西洋経済史特殊研究では、ヨーロッパ経済の発展の歴史とその特徴を理解するために、中世から近代の時代変化を長期的に見据えながら、それぞれの時代の経済状況、社会条件に焦点を当て、近代ヨーロッパの経済的繁栄の基礎がいかに築かれたのか、また他の社会と比較してヨーロッパの経済発展の特徴は何であるのかを論究していきます。本年度は、中世から近代にかけての移行期のヨーロッパを取り上げます。中世後期から頻発する戦争、飢饉、疫病などによる暗い時代背景の中、様々な分野で着実にヨーロッパ経済が発達しつつあった様子を見ることにより、この時代における社会・経済・生活全般について詳しく検討していきます。講義は講義形式に受講者の研究報告を交えた形で行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
1.中世のヨーロッパ経済・社会の全般的状況を把握し、説明できるようにします
2.中世末から近代はじめにかけてのヨーロッパ経済・社会の変化を把握し、その要因、結果を論考できるようにします  
授業計画
第 1 回 中世ヨーロッパ社会の概要 
第 2 回 中世ヨーロッパ社会の特徴
第 3 回 飢饉の時代
第 4 回 疫病の流行
第 5 回 戦争の頻発   
第 6 回 国家の誕生
第 7 回 国家の経済的基盤
第 8 回 農業の概要
第 9 回 農業の発達
第10回 工業の概要
第11回 工業の進展
第12回 商業の概要
第13回 商業の躍進
第14回 交通の改善
第15回 近代へ向けての経済発展の総括
関連科目
準備学習等の指示
テキストを受講者に報告をしてもらいながら、授業を進める予定です。
基本的なヨーロッパ史の流れについてあらかじめよく勉強しておくこと。
授業中、英・仏・日本語の参考文献を指示しますので、それについてレポートをまとめるなど予習・復習をしておくこと。 
教科書
Philippe Wolff, Automne du moyen age ou Printemps des temps nouveaux? L'economie europeenne aux XIVe et XVe siecles.
Christopher Dyer, Everyday Life in Medieval England.をテキストとします。 
参考文献
授業中に適宜指示します。
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
平常の発表内容・レポートと、期末提出レポートを、総合的に評価します。
実務経験と授業との関連
なし
備考