シラバス情報

科目名
企業広報論
授業コード
25018
担当者名
井上 英之
副題
企業と社会のかかわりを知ろう
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2022年度前期
教職免許種類

授業内容
デジタルメディアの進展、社会環境の変化は企業広報にも大きな影響を与えています。CSR(企業の社会的責任)、コンプライアンス(法令遵守)、コーポレートガバナンス(内部統制)が厳しく問われる現代において、広報は企業内での役割の認識が高まり、経営戦略上不可欠なものとなっています。オウンドメディア(自社ホームページや公式SNS等)重視が強まり、企業や行政・団体等が自ら情報発信やマーケティング活動を行うケースも増えてきました。動画の活用もこれからのトレンドです。こうした企業・団体等の広報活動について、意義、役割、最新手法を事例を交えて詳しく学びます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
広報(PR :Public Relation)は、現代情報社会における経営戦略のキーを握っています。
この授業は下記を目標とします。
①企業の広報活動について最新理論と具体的手法を学ぶことにより、キーワードを正しく解釈できる。
②経営戦略としての企業広報を正しく理解し、適切な事例を想起、説明できる。
③さまざまなビジネス課題について、企業広報視点に基づく思考や表現ができる。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・表現力」
授業計画
第1回 企業広報ガイダンス:社会環境・メディア環境の変化に伴う広報の変容と現況
第2回 広報の歴史と現在:広報の歴史概観と社会との共存必須スキルとなった広報の現在
第3回 メディアリレーションズ:企業広報の中核スキルといえるメディアとの関係構築
第4回 インターナル・コミュニケーションズ:会社や社員一人ひとりに関わる双方向での社内コミュニケーション活動
第5回 社会とつながる広報:社会との関係構築活動—ソーシャル・CSRCSV—
第6回 グローバル化する広報
第7回マーケティング・コミュニケーションズ:売れる仕組みをつくるコミュニケーション活動
第8回 コーポレートブランドとオウンドメディア:自社保有メディアで企業ブランド構築
第9回 加速するD2C
第10回 ブランディング・コミュニケーション:感情の絆を結ぶ
第11回 電子自治体広報:自治体・行政のデジタル広報活動
第12回 【危機管理広報①】企業のリスクマネジメント
第13回 【危機管理広報②】ケーススタディに学ぶリスクマネジメントの要諦
第14回 コーポレートコミュニケーションと経営:ステークホルダーとの良好な双方向コミュニケーション構築
第15回 企業広報論総括:企業広報スキルを自分のものにするために
※授業進捗状況等により、一部内容を変更することがあります。
※毎回出席カードに、感想、意見、質問等を記入して提出することを求めます。それにより授業への参加度を把握し、コメント内容を授業に反映します。
※授業内で進捗に応じて随時確認テストを実施します(4回程度)。
それによりキーワードの理解度を把握します。
関連科目
メディア・マーケティング論や出版メディア論を併せて受講することによりメディアに関する理解が深まります。
準備学習等の指示
企業活動に関するニュース報道のほとんどは、広報によるメディアリレーションズから生まれます。
そういう視点で日々のニュースに着目し、継続的な習慣として予習代わりにしてください。受講後の復習を強く推奨します。授業で配布した資料と自分のメモを元に最低30分の復習を継続してください。知識の定着化には復習が必須です。復習と合わせて確認テストは必ず受講、提出してください。
教科書
使用しません。別途授業用資料を配布します。 
参考文献
「広報コミュニケーション基礎」社会情報大学院大学編(宣伝会議2017)
「戦略PRの本質」井口理(朝日新聞出版2013)
「戦略PR代理店」西江肇司(幻冬舎2014)
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
(1)出席状況及び授業参加度20% 毎回の出席カードコメントにて採点します。
(2)確認テスト20%  4回程度実施予定。 
(3)定期試験 60% 期末テストは記述式にて、思考力、論理性を中心に採点します。
広島経済大学学内定期試験細則に従い、出席日数が3分の2に満たない場合には定期試験の受験は認められません。
実務経験と授業との関連
実務経験(政府広報担当,博覧会広報統括,自治体広報アドバイザー)で得られた知見やノウハウを教材や質疑応答等を通じて皆さんと共有を図ります。 
備考
授業では規律と集中、積極的参加を心がけてください。発言や質問は歓迎ですが、スマホ等携帯電話の使用,私語,居眠りは認めません。成績評価の対象(授業参加度減点)とします。