シラバス情報

科目名
世界の思想と現代社会Ⅰ a
授業コード
16003
担当者名
山本 貴裕
副題
アメリカの現代社会の形成過程
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2022年度前期
教職免許種類
高校一種(地理歴史)

授業内容
一般的に、アメリカは世界で最も世俗化が進んだ国というイメージがありますが、実は、先進国の中では他に類を見ない「宗教的」な国家でもあります。その宗教性を理解せずして、アメリカ人を理解することはできない、と言っても過言ではありません。この授業では、「リフォーム」をキーワードとして、アメリカ人の宗教的伝統を検証しつつ、それが現在のポピュラー・カルチャーや政治社会の分野においてどのように表れているかを確認します。レポートは評価をつけて返却します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
ある人間の現在を理解しようとする時、その人間の過去を知ることは非常に有効な方法です。この授業では現在のアメリカ人の世界観・価値観を理解するために、彼らの過去にさかのぼり、それがどのように形成されてきたかを考察します。メディアの情報を通じて得られる一面的・表面的なアメリカ理解に留まることなく、アメリカをより深く歴史的に理解することが、この授業の到達目標です。

身につく力:①知識・理解
授業計画
第1回  講義全体の流れ 
第2回  ピューリタン 
第3回  クリスチャン・ユニオンからユナイテッド・ステイツへ 
第4回  伝道集会から政党政治へ 
第5回  千年王国説と社会改革 
第6回  パーフェクト・ボディの探求 
第7回  奴隷制をめぐる論争 
第8回  アメリカ人と陰謀説
第9回  金ぴか時代のアメリカ 
第10回  革新主義の時代 
第11回  1920年代のアメリカ—新旧のアメリカ文化の衝突— 
第12回 1950年代のアメリカ—コンセンサスの時代— 
第13回 1960年代のアメリカ—分裂の時代— 
第14回 1980年代以降のアメリカ—赤と青のアメリカ— 
第15回 この授業全体を振り返って 


関連科目
「広島とハワイで学ぼう!飛び出せ国際人」
準備学習等の指示
授業で配布するプリントやノートを参照しつつ、関連テーマについて本やインターネットでさらに調べてみましょう。アメリカの映画やテレビドラマ、音楽などを鑑賞したり、アメリカ関連のニュースに触れることも有効です。授業の前後に30分ずつそのような時間をつくりましょう。
教科書
使用しません。必要に応じて授業資料を配布します。
参考文献
森本あんり『反知性主義: アメリカが生んだ「熱病」の正体』(新潮社、2015年)
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
授業の感想(15回分)が30%、期末試験(持ち込み不可)が70%の100%で評価します。
実務経験と授業との関連
備考
授業開始「直後」から10分経過までを「遅刻」とします。それ以降は「欠席」扱いです。また私語は慎んでください。