シラバス情報

科目名
統計学演習
授業コード
21071
担当者名
得津 康義
副題
PCを使って統計学の応用力を身につけよう
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2022年度後期
教職免許種類

授業内容
PC教室で、コンピュータを操作しながら、統計学で学ぶ重要な項目について講義、実習をします。PC教室の講義だからといって、実習だけを学ぶという授業ではありません。計算や関数の意味、分析の目的などについても説明をします。しっかり授業を聞き、ノートをとり、実習をすることで、「理論」-「実践」-「実用」のトライアングルを身につけてもらいます。  
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
近年、新聞・テレビ・雑誌など、さまざまなメディアを通じて統計・統計学と言った用語を聞くことが増えました。しかし実際のところ、統計学ではいったい何がわかるのだろうかという疑問を持つことでしょう。本講義では、パソコンでの実習を通して、統計学では何をすることができるのかについて学んでいきます。具体的には以下の3点を目標とします。
①平均、分散、標準偏差、変化率、指数など、自らの力でデータを計算できるようにします。
②相関係数など、紙と鉛筆でとくには難しい計算も、Excelの関数を用いることで用意に答えを求めることができるようになります。
③単回帰分析・重回帰分析を行い、経済現象の原因と結果の分析、それらの係数を求めることができるようになります。
これらのことを学ぶことによって、レポートや卒業論文がより充実されることはもちろんのこと、社会人・企業人となったときに世の中の動きが鮮明にわかるような、論理的思考力および分析力を身につけることを期待しています。 
【身につく力】 「知識・理解」「論理的思考力・分析力」 
授業計画
第 1 回 イントロダクション
第 2 回 基本統計量の求め方
第 3 回 度数分布表を理解しよう(1)〜分析ツールを使ってヒストグラムの作成〜
第 4 回 度数分布表を理解しよう(2)〜度数、累積度数、相対度数、累積相対度数〜
第 5 回 平均について考えよう(1)〜単純平均の求め方〜
第 6 回 平均について考えよう(2)〜幾何平均の考え方から、年平均成長率を求める〜
第 7 回 標準偏差を理解しよう(1)〜母集団全体から求める〜
第 8 回 標準偏差を理解しよう(2)〜標本から求める〜
第 9 回 相関を学ぶ(1)〜関数を用いた相関の求め方〜
第10回 相関を学ぶ(2)〜分析ツールを用いた相関の求め方〜
第11回 回帰分析を知ろう
第12回 重回帰分析を学ぼう(1)〜複数の独立変数を用いた回帰分析〜
第13回 重回帰分析を学ぼう(2)〜多重共線性について〜
第14回 推定・検定について
第15回 まとめ   
関連科目
基礎経済統計、基礎経済統計演習、統計学、計量経済学Ⅰ・Ⅱ、ビジネス統計学など  
準備学習等の指示
PC演習が中心の講義であるので、授業で習ったことを翌週までに反復練習しておくことをおすすめします(時間は特に指定しませんが、同じ内容を3度繰り返せば確実に修得できます)。 
教科書
前川功一 編著/得津康義 ・河合研一 著,『経済・経営のためのよくわかる統計学』,朝倉書店,価格2400円+税
また、毎回の講義でプリントを配布します。配布されたプリントは、しっかりファイリングしておくよう心がけてください。 
参考文献
宮川公男(1999),『基本統計学(第3版)』,有斐閣
豊田,大谷,小川,長谷川,谷崎(2010),『基本統計学(第3版)』,東洋経済新報社
大屋 幸輔(2012),『コア・テキスト統計学(第2版)』,新世社
森棟,照井,中川,西埜,黒住(2008)『統計学』,有斐閣
統計学に関する書籍は数多く出版されています。受講生から相談してもらえると、適切なレベルの参考文献を提案できます。   
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
平常の出席状況と受講態度(30%)、最終提出課題(70%)により総合評価を行います。 
また11回以上の出席については加算をします。ただし最大100点までとします。 
受講態度により減点する場合があります。
出席回数が総授業回数の3分の2に満たない場合は不可になります。
実務経験と授業との関連
備考
「統計学」(前期開講科目)を履修・修得していることが望ましいです。
EXCELでの実習を行うため、特別な事由がない場合以外は欠席しないでください。
また、受講者数によっては授業時間内にプレゼンも行ってもらい、評価の一部にする可能性があります。