シラバス情報

科目名
スポーツファイナンス論
授業コード
26014
担当者名
幸田 圭一朗
副題
財政基盤の重要性を学ぶ
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2022年度前期
教職免許種類

授業内容
企業経営に欠かせない資源として、一般的に「ヒト・モノ・カネ」が重要であると言われています。それは、スポーツビジネスにおいても同様で、これらをうまく活用していく必要があります。本講義では、その中でも「カネ」の部分に焦点を当て、スポーツビジネスに関わる資金の流れについて概観します。具体的には、一般企業のファイナンス概念を基盤に学習し、スポーツビジネスの特性を明確に詳解します。なお、5回実施の確認テスト(授業計画参照)やレポート課題は、その解説を次週講義冒頭で行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
次の3点の修得を目指します。(1)スポーツ組織の財務的な特徴について、一般的な企業組織と比較して説明することができる (2)経営者の視点に立った、キャッシュフローの概念を説明できる (3)スポーツ組織を事例として、大まかな資金計画をイメージすることができる
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第1回 イントロダクション (確認テスト(1)「簿記基礎相当」)
第2回 法人格の概念
第3回 財務諸表の構成と基本概念(1) 〜貸借対照表、損益計算書〜
第4回 財務諸表の構成と基本概念(2) 〜減価償却、売上会計基準〜
第5回 財務諸表と財務指標 (確認テスト(2))
第6回 スポーツ組織の収入と特性
第7回 事業計画と収支計画 (レポート課題①)
第8回 資金調達の特性(1) 〜銀行借入、担保〜
第9回 資金調達の特性(2) 〜債券〜 (確認テスト(3))
第10回 キャッシュフローの特性
第11回 時間価値 〜現在価値の概念〜 
第12回 資本と資本政策 (確認テスト(4))
第13回 決算と情報開示・財務リスクのマネジメント(レポート課題②)
第14回 中長期のファイナンス計画・パブリック・ファイナンス・無体財産とファイナンス (確認テスト(5))
第15回 まとめ 
関連科目
履修系統図に則って、会計系科目(「会計学基礎」「初級簿記Ⅰ」)を履修していることが望ましい。
準備学習等の指示
スポーツファイナンスは多くの分野にまたがった学問です。日頃からスポーツに関する「おカネ」の動きについて関心を持って、新聞やテレビ観戦などを行ってください。なお、レポート課題の作成や確認テスト対策、予習・復習には、60分以上が必要となります。
教科書
教科書の指定は特に行わず、レジュメを配布します。
参考文献
指定は特に行わず、必要に応じてレジュメを配布します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験(60%)、確認テスト(20%)、レポート課題(10%)、平常点(出席状況、提出物、学習態度など)(10%)により、総合的に評価します。なお、確認テストは定期試験同様の形式(参照不可・計算ならびに論述問題)で実施しますので、座席についてはその都度、指示に従うようにしてください。出席回数が総授業回数の3分の2に満たない場合には、定期試験の受験を認めません。レポート、論述問題等での剽窃行為は、評価対象外として、厳格に対応します。
実務経験と授業との関連
備考
【関連科目】
上記以外に、「初級簿記Ⅱ」「財務会計論」「経営分析論」「ビジネスプランニング」なども推奨します。
【授業の心得】
・前回の講義の復習をきちんと行うようにしてください。この講義は積み上げ式となっていますので、やむを得ず欠席(公欠・病気)する場合は、フォローいたしますので事前に相談するようにしてください。
・電卓(携帯電話の電卓機能は不可)を持参するようにしてください。その際は、事前に指示します。
・受講態度やマナー(私語・飲食・講義中のゲームなど)については、他の学生の学ぶ権利を侵害します。したがって、教室からの退出や以後の出席を認めない、成績評価対象外など、厳しく対処いたします。