シラバス情報

科目名
商業経済論特論
授業コード
71017
担当者名
細井 謙一
副題
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2022年度後期
教職免許種類
高校専修(公民)

授業内容
現代の商業経済は、商業のみで成り立っているわけではなく、生産者によるマーケティング活動の影響を強く受けます。マーケティング活動は、産業革命以降の寡占的製造企業による対市場活動として誕生したものです。それは商業者を排除してチャネルの主導権を奪おうとする働きとして誕生しました。また、最近では製販統合が盛んにおこなわれ、むしろ商業と生産は一体化し、協働体制を構築することが重要になってきています。このように、今日の商業経済を理解するためには、マーケティングに関する理解が不可欠です。この講義では、マーケティングについての理解を深めることを通じて、商業経済全体への理解を深めて行きます。そのため、本特論では、下記テキストの輪読を行います。また必要に応じて、各章の関連論文も合わせて輪読を行います。 
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
マーケティングを理解することで、商業経済に関するより深い理解を目指します。 
授業計画
第1回:商業経済論概要
第2回:第1章 マーケティングの考え方
第3回:第2章 製品差別化
第4回:第3章 市場細分化
第5回:第4章 製品ライフサイクル
第6回:第5章 消費者行動
第7回:第6章 新製品開発
第8回:第7章 マーケティング・ミックス
第9回:第8章 戦略的マーケティング論
第10回:第9章 マーケティングの組織と資源
第11回:第10章 マーケティングにおける関係の理論
第12回:第11章 チャネル関係の構築
第13回:第12章 営業活動による顧客関係の構築
第14回:第13章 マーケティングと環境変化
第15回:総括 
関連科目

準備学習等の指示
受講者は、各章のレジュメ作成、内容報告、議論のポイントの提示ができるよう、事前に準備して講義に臨んでください。 
教科書
受講生の関心や理解の状況をみて決める予定ですが、最初は問題の発見と基本的な理解の促進に資するようなテキストや文献を選んで読んでいく予定です。
参考文献
高嶋克義・桑原秀史(2008)『現代マーケティング論』有斐閣 
森下二次也『商業経済論の体系と方法』千倉書房
荒川祐吉『マーケティングサイエンスの系譜』千倉書房
風呂勉『マーケティングチャネル行動論』千倉書房
田村正紀『マーケティング行動体系論』千倉書房
石原武政『マーケティングチャネル競争論』千倉書房
高嶋克義『現代商業学』有斐閣 
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
期末レポートおよび、講義中の発言内容などを総合的に判断して評価します。 
実務経験と授業との関連
備考