シラバス情報

科目名
人的資源論特論
授業コード
71029
担当者名
瀬戸 正則
副題
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2022年度後期
教職免許種類
高校専修(公民)

授業内容
本講義は、経営組織における人的資源管理に関する諸課題の理解を目的とします。
毎回、各トピックに関する報告か、ケース作成過程の報告を求めます。
<キーワード>
経営労務,人事管理,労務管理,人的資源管理,知識創造,自律,経営戦略論,近代組織論,組織行動論,エンプロイヤビリティ,動機づけ,リーダーシップ,資質,コンティンジェンシー,職務,日本的経営,労働の人間化,組織設計,学習(習熟),管理の幅,組織イノベーション,キャリア開発,コンピテンシー,職能資格制度,目標管理制度,プロフェッショナリゼーション,賃金,福利厚生,安全衛生,労使関係,退職,女性労働,ダイバーシティ・マネジメント,高齢者雇用,非正規雇用,裁量労働,在宅勤務,ワーク・ライフ・バランス,ホスピタリティ,リフレクション(内省),ナラティブ・アプローチ,多元的無知,心理的安全,働き方改革など
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
企業は一般的に、ヒト・モノ・カネ・情報の4つの経営資源から成り立つとされますが、基幹的資源である「ヒト」のマネジメントのあり方について、その概要を講義します。
具体的には、なぜ経営において「ヒト」のマネジメントが重要であるのか、「ヒト」がこれまで学問的にどのような視点で捉えられ、どのような議論がなされてきたのか、昨今の経営組織において、ヒトのマネジメントに係わる現実的諸問題が如何なる形で生起しているのかについて、概括的な理解をすすめます。
以上の観点を基に、人的資源管理に関する報告資料の作成やディスカッションを通じ、本講義の所期の目的達成を図ります。
授業計画
第1回  オープニング・セッション −講義の目的、進め方・学修方法−
第2回  人的資源管理の生成
第3回  企業経営と人的資源管理
第4回  働く動機づけ(モチベーション)
第5回  ヒトを動かす(リーダーシップ)
第6回  職務設計
第7回  組織設計
第8回  雇用管理
第9回  キャリア開発
第10回 人事考課制度
第11回 専門職制度
第12回 賃金制度
第13回 福利厚生制度
第14回 労使関係
第15回 フィードバック・セッション −まとめ−
関連科目
経営管理論特論、労働経済学特論、商業経済論特論
準備学習等の指示
指定教科書は必ず事前に読んで予習し、講義で配布した資料は事後によく復習して下さい。
講義内容を深いレベルで理解するためには、受講者自身で日頃から人間社会や組織現象に対する関心をもち、自学自習の努力が求められます。
講義で学ぶ多様な概念や理論と、受講者自身の自己経験や感覚を摺り合わせながら考える努力をしてください。
教科書
奥林康司編著『入門人的資源管理 第2版』中央経済社。2,800円。
瀬戸正則著(2017)『戦略的経営理念論 −人と組織を活かす理念の浸透プロセス』中央経済社。3,000円。
その他、適宜参考資料を配付します。
参考文献
進捗状況に応じて、適宜紹介します。
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
受講者が事前準備し講義中に発表するレポート、ディスカッションの貢献度(量・質)、受講者が提示するケースの量・質、および期末レポートの内容などを基に、総合的に評価します。
実務経験と授業との関連
自動車メーカー:マツダ㈱の人事・総務部門等における多様な業務や、マツダ関連企業に対する人事支援業務を通じて、更には(勤務)社会保険労務士として培った知識や経験を活かし、講義ではマネジメントに係わる既存理論の詳説とともに、企業における経営行動の現状や課題等について、実例を交えながら解説します。
また、教員が主に中堅・中小企業を対象に実施中の、半構造化面接調査を通じて得られている知見等についても適宜紹介します。
備考
授業計画については、受講生の理解度や希望等を考慮し、変更する場合があります。