シラバス情報

科目名
開発経済論特論Ⅰ
授業コード
71034
担当者名
平本 賢了
副題
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2022年度前期
教職免許種類
高校専修(地理歴史)

授業内容
市場経済を軸とした経済のグローバル化の波は今や世界経済の潮流を成しており、開発経済学には多国籍企業が主導する市場経済化や自由化およびグローバル化を推し進める役割や期待があります。しかし一方で、今世紀に入っても貧困は未だ克服されてはおらず、重い課題であり続けています。貧困は所得のみでは計ることができず、教育や保健・衛生面などが大きく関わっていることから深刻な問題となっています。開発経済論は、人々の生活水準を向上させるためにさまざまな開発ニーズ、例えば雇用、教育、環境および食糧など発展途上国で行われる開発を含む多面的・多元的な学問領域と言えます。本講義では、開発経済論にかんする先行理論を整理するとともに、発展途上国への開発を推し進めてゆく上での課題を社会開発の観点から考えたいと思います。講義は、受講者の発表に基づき進めてゆきます。

到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
開発経済学の基礎理論を中心に整理と理解ができ、かつ説明できることを目標とします。また、開発経済に関する今日的課題として、経済成長と経済開発の関係および、社会開発と経済開発の関係などについて、理解ができ、かつ説明できることも目標です。
授業計画
第1 回 講義のガイダンス
第2 回 開発の20世紀
第3 回 貧困とは
第4 回 経済成長と社会開発
第5 回 資本主義と開発
第6 回 開発をめぐる考え方
第7 回 農村開発の現状と農村開発をめぐる取り組み
第8 回 農村開発の今後
第9 回 輸入代替工業化と輸出指向工業化
第10回 途上国における工業化の現状と課題
第11回 ミレニアム開発目標における保健と健康
第12回 今後の保健と健康
第13回 開発と教育-現状と課題-
第14回 開発と社会問題
第15回 まとめ

関連科目
「国際経済学特論Ⅰ」、「国際経済交流論特論Ⅰ」および「地域研究特論Ⅰ」など
準備学習等の指示
報告を行う形で講義を進めます。該当箇所を指定しますので、報告担当者は予めレジュメを作成しておいてください。開発途上国(含む新興国)の開発にかんする記事や情報の収集・理解に努めてください。
教科書
教科書は使用しません。資料を配布します。
参考文献
必要に応じて、講義中に紹介します。
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
成績評価は以下に基づき、総合的に評価します。
・レポート: 80%
・受講態度: 20%
実務経験と授業との関連
備考
特になし