シラバス情報

科目名
NPO・NGOの立ち上げと活動
授業コード
35019
担当者名
中村 隆行
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2022年度前期
教職免許種類

授業内容
【授業内容】
NPO・NGOの活動分野は、環境問題や国際貢献、震災からの復興を支援する活動、スポーツで地域活性化する活動など様々です。興動館プロジェクトに共通する分野も多くあります。そこで、NPO/NGOは、どんな組織で具体的にどんな活動をしているのか知ることは興動館プロジェクトの活動を考える上でも参考になると思います。活動内容や立ち上げ方、経緯や社会的背景など学ぶことは、皆さんの視野を広げる役に立つものと思います。
【実施方法】
(1)どのような活動が、どのような目的で立ち上げられ、どんな成果を達成しようとしているのか、調査をします(広島県や全国の活動をインターネットなどで探します)。
(2)集めた情報を、団体調査シートにまとめていきます。各自の作業とグループ作業の両方で話し合いながらまとめます。
(3)調べたことや新しい企画をプレゼンテーションします。
【フィードバック】
調べてきた団体の活動についてプレゼンテーションを行ない、、シートを提出してもらいます。翌週、ポイントを添削・解説し、返却いたします
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
※この授業は、興動館科目の4つのフィールドの内、行動力に分類される授業で、次のような到達目標を掲げています。
(1)主体的行動する力にあるいは自発的にチャレンジする力が身につきます。
(2)地域や社会が抱えている課題や問題を見つける力と、どのようにすれば解決できるのか解決を考える力が身につきます。
(3)ワークショップ、グループ学習を通じて仲間がつくれます。
【身につく力】
「チャレンジする力」「問題解決力」「協働して成し遂げる力」
授業計画
第1回 イントロダクション
 授業の目的について確認をします。また授業でのワークショップの進め方など皆さんの学習の目的とミスマッチがおこらないように確認します。また一緒にワークをする仲間を知り仲良くなるためにアイスブレイクを行ない自己紹介を行ないます。
第2回 NPO・NGOって何?
 NPO・NGOとはどんな組織でどんな活動を行なっているのでしょうか。なぜ必要とされているのでしょうか。県内の団体を紹介しながらその活動内容を学んでみます。また、団体の調べ方などを学びます。
第3回 NPO・NGOが登場してきた経緯や実績を学ぶ。
 NPO・NGOが登場してきた社会状況から登場したかなど、関心・興味のある活動の成り立ちを調べ、発表をします。
第4回 広島県内のNPO・NGOの活動ー調査レポートの発表
 調べてきたNPO・NGOの活動を採り上げて、これらの活動の目的や、活動をしている人の考えを学びます。
第5回 世界のNPO・NGOの活動ー調査レポートの発表
 世界の舞台にしている活動、地球規模の問題に取り組む活動、地球温暖化防止や海洋プラスチックごみ問題など大きな視点から問題を考えます。
第6回 行動力の元・源は何だろう ミッションについて考える
 関心はあるけど、行動につながらない。行動力につながる源はなんだろう。団体の行動力の基となるミッション・使命について調べてきたことを発表します。
第7回 仲間をつくるー成果を上げるために(目的を達成するためにどう動けばいいのか・協働を考える)
 一人ではできないことも、同じように関心を持つ仲間がいれば、補完しあって大きなことも実現できます。また自分が持っている特技を活かせればプロジェクトも成果を出せます。連繋・協働をするにはチームワークについて学びます。
第8回 NPO・NGOを立ち上げる
 皆さん自信がやってみたい活動をロジックツリーという方法を用いて、何が問題なのか、何ができるか、を整理します。
第9回 立ち上げの手続き
 目的、活動、達成したい目標、実施体制、ルール(決め方役割など)などを考えます。企画書・申請書をつくってみましょう。
第10回 NPO・NGOのマネジメント
 実際にNPO/NGOの活動を行なうにはいろいろ問題があります。興動館プロジェクトにも共通する組織の課題であるモチベーションやリーダーシップ、コミュニケーションなどです。どうやって、これらの問題を解決しているのでしょうか。ここでは、コミュニケーション力をアップするためのワークショップを行ないます。
第11回 NPO・NGOのプロジェクトの成功した成果を上げたか
 プロジェクトの活動のふりかえりも重要です。成功したとはどうなればいいのか?議論します。
第12回 NPO・NGOの資源調達
資源って何でしょうか。プロジェクトをするには何が必要でしょうか、どう調達するのでしょうか。プロジェクトに必要な資源の調達について学びます。どんな方法があると思いますか。
第13回 以上いろいろな視点からNPO/NGOを調べてきましたが、それぞれの調べたNPOの紹介レポートを作成します。
第14回 振り返りーNPOが果たす役割を社会に活かそう。
 今まで調べてきたNPO/NGOの活動によって、社会の問題は解決されたのでしょうか。活動の振り返り・評価の方法について学びます。
第15回 今までの授業で学んだことを「つくってみたいNPOを立ち上げるために」として発表します。皆さんはどんなNPO/NGOを立ち上げるのでしょうか。
※アクティブラーニングを取り入れています。ワークショップやグループ学習を取り入れています。
※NPO/NGO/プロジェクトなどICTを活用して情報を収集します。

関連科目
興動館プロジェクトの計画と実施 興動館プロジェクトの評価と改善 興動館プロジェクトの経営戦略
準備学習等の指示
この授業は興動館科目の行動力フィールドの授業です。
毎回、フィールドの到達目標を意識して授業にのぞんでください。((到達目標:①失敗を恐れず、粘り強く挑戦する力をもつ。②行動するための手順や方法を考え、実践する力を持つ。)
自発的、主体的に、ワークショップや調査、発表に取り組む意思で授業に臨んでください。
興味・関心を持ったことは、ICTを活用して各自で深く調べ自分の意見をまとめておきましょう。
これらの準備のために30分は時間をかけてください。
教科書
教科書は使用しません。必要があれば、その都度指示します。
参考文献
伊佐 淳 「NPOを考える」第2版 創成社 2016年
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
(1)平常の出席状況と受講態度・・・25%
(2)ワークショップへの積極的取り組み・・・35%
(3)報告書・レポート・・・40%
実務経験と授業との関連
NPO制度をつくる活動を全国のメンバーと一緒に取り組んできました。広島のNPO支援センターを立ち上げ、事務局長・代表理事としてNPOの立ち上げや研修を開催してきました。このような経験を活かして、授業ではNPO・NGOについて解説していきます。
備考
定員30名です。

「興動館科目では、経済産業省が推奨する「社会人基礎力」の伸長度を測るため、「プログレスシート」を作成していただきます。」
※社会人基礎力とは、・・・組織や地域社会の中で多様な人々とともに仕事を行なっていく上で必要な能力