シラバス情報

科目名
演習Ⅰ メ(山田哲敬)
授業コード
41457
担当者名
山田 哲敬
授業題目
地域社会におけるジャーナリズムの研究と実践
科目ナンバリング
単位数
4.00単位
配当年次
3年

授業概要・授業計画
【授業概要】
・ジャーナリズムは、「表現の自由を使って国民の知る権利に奉仕」することです。社会がかかえる病根を指摘したり、人々が幸せになるために議論の場をつくったりする大切な役割を担っています。

・このゼミでは、ジャーナリズムの考え方を学んだうえで、地域社会が抱える課題をリサーチします。さらに「ドキュメンタリー制作」によって、その課題の真相を掘り起こしていきます。

・テレビのドキュメンタリー制作と同じ方法で、ビデオカメラを使って、私たちのそばにある問題を見つめ、こつこつと取材して、作品を仕上げていきます。完成作品は、地方の時代映像祭や東京ビデオフェスティバルなど各コンクールに出品します。

・ドキュメンタリー制作に取り組んだ先輩たちは、卒論で次のように語っています。
 「ドキュメンタリーとは、現実の人間と向きあうことが求められます。インターネットで調べるより、本や新聞を読み、人に話を聞いて事実を学ばなければいけない」
 「ドキュメンタリー制作には、社会問題に触れ、人と触れ合い、仲間同士で一つの目標に向かって進むという、人間を成長させるすべての要素がある…」

・3年次には、ジャーナリズムの研究と実践を並行して行う中で、放送局と新聞社で研修を行い、ビジネスとしてのジャーナリズムを学びます。4年次では、3年次での学びを通して見つけたテーマについて、研究を深めていきます。

【授業計画】
<前期>制作(ジャーナリズム基礎と実践) *テーマをみつけてドキュメンタリー制作します
第1回 オリエンテーション(共通意識づくり)
第2回 ジャーナリズムとは何か 地域課題のリサーチ(事前調査)
第3回 放送ジャーナリズムについて① 地域課題のリサーチ(事前調査)
第4回 放送ジャーナリズムについて② 地域課題のリサーチ(事前調査)
第5回 調査・企画・テーマ設定
第6回 制作および討論(取材、撮影)
第7回 制作討論(取材、撮影)
第8回 ワークショップ(放送局報道制作現場研修)
第9回 制作および討論(取材、撮影)
第10回 制作および討論(取材、撮影)
第11回 制作(構成、原稿作成)
第12回 制作(編集)
第13回 制作(編集)
第14回 発表準備(作品とレポート推敲)
第15回 作品と発表「放送ジャーナリズム」発表 相互批評

<後期>ケーススタディー(ジャーナリズム実践) *4年時の研究テーマを見つけだします
第16回 オリエンテーション
第17回 ケーススタディー①(権力の監視)
第18回 ケーススタディー②(議論の場の設定)
第19回 新聞ジャーナリズムについて①
第20回 新聞ジャーナリズムについて②
第21回 地方紙研究 調査と議論
第22回 地方紙研究 調査と議論
第23回 地方紙研究 調査と議論
第24回 ワークショップ(中国新聞社 編集局研修)
第25回 放送局、新聞とネットとの比較考察①
第26回 放送局、新聞とネットとの比較考察②
第27回 卒業研究テーマの調査と議論
第28回 卒業研究テーマの設定① 発表と相互批評
第29回 卒業研究テーマの設定② 発表と相互批評
第30回 全体まとめ

(準備学習などの指示)
・ドキュメンタリー制作は、グループごとにテーマを決めて、大学の外で取材します。リアルな取材ですので、相手の都合、天候などにより、授業時間外(土日や休日も含む)の取材・編集があります。
・NNNドキュメント(広島テレビ)、テレメンタリー(ホームテレビ)などドキュメンタリー番組をみることを心がけましょう。

(到達目標)
・ドキュメンタリー制作を実践することにより、以下の4つの「力」の向上を目指します。
 ① テーマを選ぶ視点(洞察力)
 ② 問題の背景を認識して、個別の対象を探す力
 ③ 対象者に寄り添う力
 ④ 公正に、誠実に事実と向き合い、謙虚に真実を表現する力

【身につく力】「コミュニケーション能力」「問題解決力」「協同して成し遂げる力」
教科書
(教科書)
・テキストは使用しないが、毎回レジュメ、資料などのを配布予定です。
(参考文献)
小野善邦(2009)『放送を学ぶ人のために』 世界思想社
猪股征一(2006)『実践的 新聞ジャーナリズム入門』 岩波書店
神保哲生(2006)『ビデオジャーナリズム カメラを持って世界に飛び出そう』 明石書店
山登義明(2016)『ドキュメンタリーをつくる 2.0−スマホ時代の映像制作』 太洋社 
大脇三千代(2012)『社会の今をみつめてーTVドキュメンタリーをつくる』 岩波ジュニア新書
藤田真文(2016)『メディアの卒論 テーマ・方法・実際[第2版]』 ミネルヴァ書房
活動予定
・親睦会、合宿、他大学との交流、コンテスト参加、就職支援など 
成績評価の方法
・平常の出席状況、授業参加、研究内容、作品発表などによる総合評価とします。
  ※ゼミ活動への積極的な参加が評価の中心です。

選考方法
・選考方法(第1〜3次):書類選考と面接
 ※自己PRや志望動機で、ゼミへの参加意欲を見ます。
 ※クイックレスポンスのできる方、できない言い訳をしない方を希望します。
履修条件
・ゼミに主体的に・前向きに参加できること
・無断、遅刻しないこと
・ルールやマナーを守れること
オフィスアワー
・研究室:3号館4階 413号室
・メール:tt-yama@hue.ac.jp