シラバス情報

科目名
財務会計論特論
授業コード
71033
担当者名
松浦 良行
副題
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2022年度後期
教職免許種類
高校専修(公民)

授業内容
本講義は、受講生が簿記会計について基礎的な内容を理解していることを前提として、会計情報をいかにして活用するスキルの向上を目的としています。具体的に言えば、目的に応じて様々な財務比率を使えるようになることを目指しています。
 講義の最初の三分の一では、財務報告の枠組みについての解説を行い、その後の三分の一では代表的な財務比率の計算方法と活用における限界について理解します。最後の三分の一では、実際に様々な目的に照らして財務分析を実施し、企業を評価していくトレーニングを行います。
 併せて、受講生の方々の修士論文のテーマを踏まえ、関連する財務会計領域の問題について講義することで、財務会計の現代的な論点についてもキャッチアップすることを目指します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
・代表的な財務比率について理解し、説明できる。
・評価目的に応じて重要となる財務比率をあげることができる。
・財務分析の限界について説明できる。 
・財務分析を実践して企業を評価できる。
授業計画
上でも述べたとおり、大まかな授業計画は以下の通りですが、受講生のバックグラウンド、興味、修士論文テーマなどとの関連で変更を行います。

第 1 回 財務報告の目的
第 2 回 財務報告の枠組み(1)
第 3 回 財務報告の枠組み(2)
第 4 回 財務報告のトレンド(1)
第 5 回 財務報告のトレンド(2)
第 6 回 財務分析の目的
第 7 回 財務分析の基礎(1)
第 8 回 財務分析の基礎(2)
第 9 回 財務分析にもとづく企業評価(1)
第10回 財務分析に基づく企業評価(2)
第11回 信用評価と財務分析(1)
第12回 信用評価と財務分析(2)
第13回 成長性評価と財務分析(1)
第14回 成長性評価と財務分析(2)
第15回 株式投資と財務分析
関連科目
幅広く経営関連の知識があれば、財務分析の理解は深まります。また、受講生のみなさんの会計関連科目の履修状況によって内容は適宜修正していきますが、原則的に財務会計論の基礎的な内容については把握していることを想定しています。
準備学習等の指示
財務分析は何度も実践してもらうことで能力が身に付きます。インターネット等での情報収集(企業情報や株価動向)や、こちらから提供する課題に取り組んでおいてもらうことがあります。
教科書
特に指定しません。
参考文献
必要に応じて講義中で指示します。 
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
上記の確認課題の提出を含めた講義への参加度と期末リポートによって総合的に判断します。
なお、四回以上の欠席は欠格条件とします。社会人学生の方で、業務の都合上欠席が多くなると見込まれる場合、第一回講義時にご相談ください。
実務経験と授業との関連
備考
素朴な疑問でかまわないから、積極的にコミュニケーションを図っていただくことで、有意義な講義となることを期待します。