シラバス情報

科目名
商業経済論特殊研究
授業コード
72006
担当者名
細井 謙一
副題
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2022年度前期
教職免許種類

授業内容
現代の商業経済は、商業のみで成り立っているわけではなく、生産者によるマーケティング活動の影響を強く受けます。マーケティング活動は、産業革命以降の寡占的製造企業による対市場活動として誕生したものです。それは商業者を排除してチャネルの主導権を奪おうとする働きとして誕生しました。また、最近では製販統合が盛んにおこなわれ、むしろ商業と生産は一体化し、協働体制を構築することが重要になってきています。このように、今日の商業経済を理解するためには、マーケティングに関する理解が不可欠です。この講義では、マーケティングについての理解を深めることを通じて、商業経済全体への理解を深めて行きます。また、受講者各自の研究テーマとマーケティングとの関連についても考えます。そのため、マーケティングの主要トピックについて、その分野の重要論文を輪読することと、受講者自身による、その論文内容と自身の研究テーマとの関連に関するプレゼンテーションを交互に繰り返していくこととします。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
マーケティングを理解することで、商業経済に関するより深い理解を目指します。 同時に、マーケティングと受講者の研究テーマとの関連について、理解することも目標とします。
授業計画
第1回:商業経済論概要
第2回:マーケティングの考え方
第3回:製品差別化
第4回:市場細分化
第5回:製品ライフサイクル
第6回:消費者行動
第7回:新製品開発
第8回:マーケティング・ミックス
第9回:戦略的マーケティング論
第10回:マーケティングの組織と資源
第11回:マーケティングにおける関係の理論
第12回:チャネル関係の構築
第13回:営業活動による顧客関係の構築
第14回:マーケティングと環境変化
第15回:総括 
関連科目
商業経済論特論
準備学習等の指示
毎回、次回の講義で使用する輪読する論文を配布します。受講者は、レジュメ作成、内容報告、議論のポイントの提示ができるよう、事前に準備して講義に臨んでください。 
教科書
Journal of Marketing, Journal of Marketing Researchなど、マーケティング分野の学術雑誌に掲載された論文を教材として使用する予定ですので、特定の教科書は使用しません。受講生の関心や理解の状況をみて、次回講義で使用する論文を選定し、指示します。
参考文献
高嶋克義・桑原秀史(2008)『現代マーケティング論』有斐閣 
森下二次也『商業経済論の体系と方法』千倉書房
荒川祐吉『マーケティングサイエンスの系譜』千倉書房
風呂勉『マーケティングチャネル行動論』千倉書房
田村正紀『マーケティング行動体系論』千倉書房
石原武政『マーケティングチャネル競争論』千倉書房
高嶋克義『現代商業学』有斐閣 
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
期末レポートおよび、講義中の発言内容などを総合的に判断して評価します。 
実務経験と授業との関連
備考