シラバス情報

科目名
アメリカ経済
授業コード
21046
担当者名
福居 信幸
副題
経済理論で学ぶアメリカ経済事情
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2022年度後期
教職免許種類

授業内容
アメリカ経済の現状と課題について学びます。まず、バイデン政権下のマクロ経済の現状と経済政策を概観し、同国の産業構造、金融市場、経済政策・社会政策の特質や変容を学びます。次に、大恐慌と世界金融危機(リーマン・ショック)発生のメカニズムや、オバマ政権とトランプ政権の経済政策を対比し分析します。そして、戦後の日米経済関係とGAFAMの動向や経済格差などアメリカ経済をとりまく最新のトピックスを考察します。毎回授業の最後に、当日の講義内容を踏まえた課題を出し回答を求め、次週の授業の冒頭で各自の回答傾向や解答例などを解説します。また、授業外のレポート提出を第14回授業日(予定)までに1回求めます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
世界経済や日本経済を理解するうえで不可欠なアメリカ経済の動向について概要を説明できるようになることを目的とします。また、アメリカ経済や日米経済関係に関するニュースを論理的に分析できる力を身につけることを目的とします。さらに、アメリカ経済の問題点とその背景、日本や世界に与える影響などに関して、自分の意見を述べられるようになることを目標にします。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第1回 オリエンテーション
第2回 アメリカ経済の概要
第3回 アメリカの産業構造
第4回 アメリカの金融市場
第5回 アメリカの財政・金融政策
第6回 アメリカの通商政策
第7回 アメリカの社会保障政策
第8回 アメリカの科学技術政策と教育政策
第9回 大恐慌とニューディール政策
第10回 世界金融危機(リーマン・ショック)
第11回 オバマ政権の経済政策
第12回 トランプ政権とバイデン政権の経済政策
第13回 日米経済関係
第14回 GAFAM(Big Tech)
第15回 経済格差などアメリカ経済をとりまく最近の諸問題について
関連科目
事後に受講して欲しい科目:グローバル金融市場論、関連する内容を持つ科目:国際経済基礎Ⅰ、国際経済基礎Ⅱ、経済政策論基礎、社会政策論基礎、経済政策論、財政政策論、金融政策論、国際貿易論、国際金融論
準備学習等の指示
受講前には必ずHueナビに予め掲示される授業資料を読んできて下さい。わからない用語などは事前に調べてくるとより授業の理解度が高まります。約30分以上は予習、復習に時間をかけましょう。授業期間中1回の提出が義務づけられる課題レポートは、下調べの時間を含め短くても4、5時間以上はかけて作成するようにして下さい。アメリカ経済に関する新聞記事を毎日チェックする習慣を身につけて下さい。
教科書
教科書は使用しませんが、毎回パワーポイント資料を配布します。
参考文献
田端克至『みんなが知りたいアメリカ経済』創成社、河﨑信樹 ・河音琢郎・藤木剛康〔編〕『現代アメリカ政治経済入門』ミネルヴァ書房、中本悟・宮崎礼二〔編〕『現代アメリカ経済分析』日本評論社、宮田 由紀夫・玉井 敬人『アメリカ経済論入門』晃洋書房、萩原伸次郎『トランプ政権とアメリカ経済』学習の友社、萩原伸次郎監修『米国経済白書2021』蒼天社。その他、講義で適宜紹介します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験60%、課題レポート25%、受講態度等15%として総合的に評価します。出席回数が総授業回数の3分の2に満たない場合は、原則として、定期試験の受験を認めません。受講態度等は、出席状況に加え授業終了後にHUEナビ「課題提出」で出題される課題の提出状況により評価します。さらに、11回以上の出席については、1回ごとに1点が100点満点の外枠で加点されます。ただし、100点を超えた場合は100点満点とします。また、課題に対する優れた回答には加点がある一方、受講意欲があまり感じられない回答や受講態度が芳しくないと判断される場合には減点があります。 
実務経験と授業との関連
金融業界で融資、証券、外国為替、経営企画、経済調査(特に国際通貨制度の調査研究)などの業務を担当、また、国際金融市場であるニューヨーク、ロンドン、香港で計13年間の海外勤務経験があります。なかでも1988年から1993年の5年間に米国での勤務経験を活かし、生活実感に基づいたアメリカ経済の現状分析や問題点を解説します。
備考
当日の配布資料は、事前にHueナビ「授業資料」にPDFファイルを掲示しますので予習に活用するとともに、授業終了後は、前週の穴埋め問題の回答や課題解説など授業中にスクリーンで映し出した全ページ分を改めて掲示しますので復習に活用して下さい。その他、レポートの課題・提出要領など授業で説明したことで重要な点はHueナビで掲示することがありますので、該当箇所のチェックを励行して下さい。特にQ&A機能などの有効活用をお勧めします。