シラバス情報

科目名
外書講読(英語)
授業コード
71005
担当者名
小笠原 礼以
副題
単位数
4.00単位
配当年次
1年
開講学期
2022年度前期、2022年度後期
教職免許種類
高校専修(公民)

授業内容
J. M. Keynes, "The General Theory of Employment, Interest and Money"をテキストとして使用します。ケインズが世界恐慌後のイギリスを背景として「一般理論」革命を起こして以来、財政金融政策の有効性や限界を巡る議論は常に経済学の中心テーマです。2008年世界金融危機後の低インフレの常態化と異次元の金融緩和、コロナ不況下での財政出動、アメリカにおけるインフレの昂進と日本の長期デフレの持続・・・。ここ十数年にグローバル経済が直面した事象に対し、ケインズであればどのような処方箋を提示するでしょうか?またそのような中で生まれた現代貨幣理論(MMT;Modern Monetary Theory)に対する評価はどのようなものでしょうか?講義ではそのような推論を行いながら、輪読形式で進めたいと思います。
「古典」を原書で読む経験は大学院でしかできないことだと思います。英文自体は非常に読みやすく、マクロ経済学の基礎知識さえあれば十分理解可能です。
※履修希望者の要望に応じて、内容は柔軟に調整します。

到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
英語文献、資料の実践的活用力を身に付けることを目標とします。英語文献を精読し、必要に応じて邦訳を参照しながら読み進めることで、受講者の英文解釈力を高めていくことを目指します。 
授業計画
ケインズ「一般理論」を輪読形式で読み進めます。
関連科目
準備学習等の指示
単語を調べるなど、予習は必須です。
教科書
教科書については、購入の必要はありません。
参考文献
宇沢弘文 『ケインズ「一般理論」を読む』 岩波セミナーブックス7
宮崎義一・伊東光晴 『ケインズ/一般理論コンメンタール』 日本評論社
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
出席状況、授業での報告・ディスカッション、レポートに基づいて、総合的に評価します。
実務経験と授業との関連
備考