シラバス情報

科目名
国際経済学特論
授業コード
71011
担当者名
小笠原 礼以
副題
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2022年度前期
教職免許種類
高校専修(公民)

授業内容
本講義では国際経済関係を理論的に理解するための基本的枠組みとなる「開放マクロ経済学」について学びます。ある国におけるマクロ経済的パフォーマンスや経済政策の変更は、様々なルートを通じて他国経済に影響を与えます。そのため、各国は国際経済からの利益を最大化する一方、負の影響は最小限にとどめるために、自国経済の実情に応じて、自由変動相場制度、固定相場制度、通貨バスケット制度、共通通貨など、様々な通貨制度を採用しています。しかし、こうした多様な通貨制度の併存は国際経済摩擦のみならず、通貨危機や金融危機を引き起こす要因ともなっています。
講義ではまず基本的な国民所得勘定概念について復習します。次に開放マクロ経済学の体系を学び、財政政策や金融政策の変更が国民所得に与える影響について考察します。最後に、固定相場制度、変動相場制度、通貨同盟など異なる為替相場制度の下において、経済政策の変更や外的なショックが自国経済に与える影響の違いについて学びます。 
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
貿易、金融、為替等の国際通商問題を理論的に理解し、説明できるようにする。 
授業計画
第1回 イントロダクション
第2回 国民所得勘定
第3回 開放経済における国民所得勘定
第4回 開放経済における国民所得の決定①
第5回 開放経済における国民所得の決定②
第6回 開放経済における国民所得の決定③
第7回 金融政策の変更の効果
第8回 財政政策の変更の効果
第9回 マクロ経済政策と経常収支
第10回 固定相場制度とマクロ経済政策
第11回 変動相場制度とマクロ経済政策
第12回 変動相場制度と国際協調
第13回 共通通貨ユーロと経済政策
第14回 最適通貨圏と東アジア
第15回 国際通貨システムの展望
関連科目
国際金融論特論 国際貿易論特論 経済政策論特論 マクロ経済学
準備学習等の指示
毎週配布する資料を十分予習してきてください。
教科書
使用しません。資料を配布します。
参考文献
クルーグマン他『国際経済学 国際金融編』
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
レポートと受講態度で評価します。
実務経験と授業との関連
備考