シラバス情報

科目名
経済学史特論Ⅰ
授業コード
71012
担当者名
中川 栄治
副題
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2022年度前期
教職免許種類
高校専修(地理歴史)

授業内容
本授業では、近代・現代の経済学が形成、展開された経緯を、主に経済思想の側面に重点を置きつつ、明らかにします。その際、経済学の歴史に現れた主要な学派、および、その学派の論者の例を取り上げ、それらの学派・論者の社会経済的・歴史的背景、扱った問題、問題の扱い方、提示した議論、という視点から、それぞれの学派・論者の特徴等を説明します。本授業で主に取り上げる学派・論者は、下記の「授業計画」中に示されるとおりです。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
大学院で経済学関連の研究をすすめるに際しては、経済学史的視点・知識が必須であり、また、有効です。本授業は、受講者が近代の経済学の形成から現代の経済学の展開に至る経緯を理解し、経済学の知識を拡充・深化させつつ、受講者の研究に助けとなる知識を身につけることを、目指します。
授業計画
授業は以下のような項目の順ですすめます。
*進行速度等については、受講者の様子に照らし、適切に調整します。
第 1 回 経済学史の方法
第 2 回 重商主義(Ⅰ):「重商主義」概念、重商主義の諸論者、重商主義の政策
第 3 回 重商主義(Ⅱ):重商主義の学説
第 4 回 重農主義(Ⅰ):「重農主義」概念、重農主義の諸論者
第 5 回 重農主義(Ⅱ):ケネーの経済思想、経済政策
第 6 回 古典学派(Ⅰ-1):「古典学派」概念、スミスと古典学派の諸論者
第 7 回 古典学派(Ⅰ-2):スミスの社会科学体系
第 8 回 古典学派(Ⅰ-3):スミスの経済学
第 9 回 古典学派(Ⅱ-1):リカードウの経済学
第10回 古典学派(Ⅱ-2):マルサスの経済学
第11回 マルクス経済学(Ⅰ):マルクスの経済学(1)
第12回 マルクス経済学(Ⅱ):マルクスの経済学(2)、マルクス以後のマルクス経済学者たち
第13回 新古典派:限界革命、「新古典派」概念、新古典派の諸論者、新古典派の経済学
第14回 ケインズ経済学:ケインズの経済学、ケインジアン
第15回 その他の学派、経済学者、経済学の過去と未来
関連科目
経済学史特論Ⅱ
準備学習等の指示
授業で扱った各問題について自分の考えをまとめる訓練を重ねておいてください。
教科書
授業時に配付するプリント。
参考文献
授業の過程で適宜、必要な文献を指示します。
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
平常の出席状況と受講態度、レポート、口頭発表に基づき、総合的に評価します。
実務経験と授業との関連
備考