シラバス情報

科目名
副ゼミ (開発経済論特論)
授業コード
71098
担当者名
平本 賢了
副題
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2022年度前期、2022年度後期
教職免許種類

授業内容
本副ゼミでは、開発経済学の歴史、および経済開発における開発思想のパラダイムがどのように形成され、そして変遷をたどっていったのかという点に着目し、学びます。第二次世界大戦後、政治的独立を果たした国々の課題は、植民地遺制を解消し、開発をいかに進めるかにありました。そのスタートは先進国経済に開発された手法を、いわば借用しながら開発分析が行われました。その後、新古典派をはじめ構造主義や厚生経済学などの影響を受けながら、さまざまな経済開発理論が生み出され、その後新古典派が再び勢いを取り戻すなどの動きのなかで、国際経済学をはじめ、制度や情報の経済学さらにゲーム理論等に補完されるなどの過程を通じて、開発経済学独自の理論構築がなされてきました。今日の開発経済学は、他の学問や新たな領域を取り込みながら、分析対象領域を広げながら展開していることを、学んでもらいます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
1.開発理論の文献の精読
2.開発経済学における開発思想のパラダイムの大きな流れを把握すること
3.研究テーマに向けた問題意識の醸成
授業計画
演習形態をとります。開発経済の原典(含む和訳図書)の輪読を通じて、開発思想と理論への理解を深めます。
1.1950-1960年代の開発論
2.1970-1990年の開発論
3.1990年代以降の開発論
3.については、開発経済の思想や開発目的に大きな影響を与えたアマルティア・セン(Amartya Sen)の視点も、重視したいと思います。
なお、研究倫理(論文著者の責任等を含む総合的な研究倫理教育、利益相反の考え方や守秘義務など)についても併せて指導します。
関連科目
経済開発論特論Ⅰ
準備学習等の指示
1.毎回、指示した箇所の報告と解説を求めます。従い、十分に準備を行ってください。
2.開発経済学の性格を踏まえ、他の関係する経済分野への理解を深めるようにしてください。
教科書
教科書は使用しません。
授業度使用する資料及び課題指示資料は、当方で準備します。
参考文献
「授業計画」で示した年代ごとの開発論の原典(含む和訳図書)は、授業の中で紹介、指示します。
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
毎回の報告及びその内容と、授業出席におけると態度及び姿勢を勘案し、総合的に評価します。
実務経験と授業との関連
備考