シラバス情報

科目名
教育原理 a 【教職】
授業コード
51014
担当者名
前馬 優策
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2022年度後期
教職免許種類
中学一種(社会)、高校一種(地理歴史)、高校一種(公民)、高校一種(商業)、高校一種(情報)

授業内容
この授業では、教育についての基礎理論や方法について理解することを目的としている。わたしたちが無意識のうちに「当然」と考えてきた、様々な場面における教育的な営為は、国や社会固有の歴史、思想、文化、時代と関わりながら展開されている、相対的なものであることを理解する。これにより、現代の子どもを取り巻く教育的な環境について、「今何が起こっているのか」「それにはどのような意味が込められているのか」といったことを、言語的に読み解く視点を提供する。
なお、毎回の振り返りについては、翌週の講義の冒頭で適宜紹介するとともに、全体へのフィードバックを行う。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
教育の理念並びに教育に関する歴史及び思想をテーマとし、以下のことを到達目標とする。
①教育思想をふくむ教育学の基礎的知識を修得する。
②教育の歴史を学び、公教育の役割と意義について理解する。
③教育や学校に関する事柄について、様々な問いかけを行いながら、教育の本質について深く考察できるようになる。
④自らの学校教育体験を振り返るとともに、主体的に意見を述べられるようになる。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第1回 イントロダクション −「教育を学ぶ」とは−
第2回 人間の発達と教育思想①−「子ども」の発見と教育の必要性−
第3回 人間の発達と教育思想②−教育における「環境」−
第4回 人間の発達と教育思想③−日本と西洋の子ども観−
第5回 人間の発達と教育思想④−子どもを取り巻く環境と教育−
第6回 人間の発達と教育思想⑤−教育現場の現実と課題−
第7回 教育の理念と実践理論①−全人教育の理念−
第8回 教育の理念と実践理論②−学習指導の目的と理論−
第9回 教育の理念と実践理論③−経験主義教育−
第10回 教育の歴史①−教育と学校のはじまり−
第11回 教育の歴史②−中世ヨーロッパ社会と大学の誕生−
第12回 教育の歴史③−近代社会と公教育−
第13回 わが国における公教育の歴史①−寺子屋から小学校へ−
第14回 わが国における公教育の歴史②−公教育の展開と制度の変遷−
第15回 わが国における公教育の歴史③−戦後の教育改革と教育の多様化−
定期試験
関連科目
「教職入門」、「教育制度論」
準備学習等の指示
テキストの復習と予習。(受講前には必ずテキストを読み、与えられた課題をまとめてくること。)
また、90分以上は予習と復習にかけましょう。
教科書
『ワークで学ぶ教育学』(増補改訂版)井藤元編(2020年、ナカニシヤ出版、2600円+税)
参考文献
適宜配布もしくは紹介する。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験の成績(60%)、毎回の振り返り(40%)
 出席回数が総授業回数の3分の2に満たない場合には、定期試験の受験を認めない。
 その他、第1回の講義の時間に詳しく説明する。
実務経験と授業との関連
備考
私語、授業態度等については厳しく指導する。
受講人数や状況等、また、止むを得ない休講等によって、授業内容が前後したり、変更することもあるので、次週の内容について授業終わりに必ず確認をしておくこと。