シラバス情報

科目名
生命倫理
授業コード
13002
担当者名
田中 健
副題
現代における新たな生のあり方
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2022年度前期
教職免許種類

授業内容
 医療技術が進歩したことによって、医療現場において「できる」ことの範囲が拡がりました。そうすると、今度は「できる」ことのうち、「してもよい」ことと「してはいけない」こととをどう区別するか、という問題が生じます。この授業では生命に関連する様々な問題をとりあげ、技術利用の是非や、当事者をどのように尊重するかについて考えていきます。
 15回の講義のうち5回、授業終了時にコメントペーパーの提出を求めます。そのうち、すぐれた見解や陥りやすい誤解について、次の授業で取り上げ、補足説明や解説を行います。  
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
 人間の様々な生命のあり方にどう対処するかについて、社会的な合意を形成するための基本方針を考えていけるようにします。 

【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第 1 回 ガイダンス(講義の概要の紹介)/生命倫理とはどのような分野か
第 2 回 健康と病気 
第 3 回 生殖技術の現状
第 4 回 生殖技術に関する規制のあり方
第 5 回 脳死とはどのような状態か
第 6 回 脳死の判定基準
第 7 回 人間とはどのような存在者か
第 8 回 科学的医学の問題点
第 9 回 優生保護法と母体保護法
第10回 プロライフの主張
第11回 プロチョイスの主張
第12回 安楽死の分類と判例
第13回 「死の自己決定」について
第14回 インフォームド・コンセント
第15回 真実告知 
関連科目
哲学Ⅰ
準備学習等の指示
予習は不要です。復習を中心に取り組んでください。
配布資料とノートで授業の要点を確認し、取り上げられた問題について「自分はどう考えるか」を短い文章にまとめて下さい。所要時間の目安は60〜90分です。
教科書
今井道夫『生命倫理学入門[第4版]』産業図書、2018年。
参考文献
児玉聡ほか『マンガで学ぶ生命倫理』化学同人、2013年。
定期試験の実施
定期試験を実施します。(ただし、定期試験の実施が困難な場合は期末レポートに切り替えます)
成績評価の方法
定期試験60%、コメントペーパー40%で評価します。
出席回数が11回以上の場合、100点満点の外枠で評価し、出席点を加算します(ただし、成績全体の合計が100点を超えた場合、超過分は切り捨てます)。
実務経験と授業との関連
備考
私語・飲食は禁止です。
授業の状況によっては、着席座席を指定します。