シラバス情報

科目名
経済政策論特論
授業コード
71016
担当者名
野北 晴子
副題
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2022年度前期
教職免許種類
高校専修(公民)

授業内容
経済政策の諸課題と経済政策の手段についての理解とその修得を目標とします。ここでは、菅政権、そして岸田政権でもが引き継がれているアベノミクスとクロダミクスを取り上げ、その経済政策の背景となっている日本経済の状態に対する理解と認識に誤りがないか、そのために生じる誤った政策効果の期待が、また別の問題を生じさせていないか理論的に検証することに主眼を置きます。そして、今後の日本経済にとって本来必要な政策とは何か、考察していきます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
下記の到達目標を挙げています。
①今の日本経済の現状について、理論的に分析し、議論できるようになること。
②政策目的と手段の組合せについて、期待される効果について理論的に明らかにし、議論できるようになること。
上記の達成を通じて、自分の専門に必要なより幅広い知識と分析能力を高めることを目指します。
授業計画
第1回 経済政策に必要な基礎概念
第2回 市場均衡と市場原理
第3回 競争的均衡の種類
第4回 ビール会社と価格 
第5回 不完全競争と独占
第6回 異質寡占と屈折需要曲線の理論
第7回 日本の農業
第8回 投機と先物市場
第9回 国際貿易理論と現実
第10回 価格差別モデル、部分独占と価格差別  
第11回 ケインズの有効需要の理論 
第12回 アベノミクスの第1の矢とリフレ派経済学への批判 
第13回 改めてアベノミクス批判-日本銀行による買いオペレーション- 
第14回 改めてアベノミクス批判-第2の矢と第3の矢への批判 -
第15回 今後の経済政策のあり方
関連科目
ミクロ経済学 マクロ経済学 理論経済学特論Ⅰ、日本経済史特論Ⅰ・Ⅱ
準備学習等の指示
テーマが多岐にわたるため、 予習は必須です。議論に参加できるよう、テキストの内容だけでなく、それに関連する情報(web上のものを含む様々な文献)に触れておくことも重要です。
教科書
大矢野栄次(2019)『経済政策の考え方 』創成社
参考文献
別途指示します。
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
講義における報告50%、授業参加度50%で評価します。
実務経験と授業との関連
備考
理論的分析をするためには、ミクロ経済学、マクロ経済学を学んでおくことが重要です。