シラバス情報

科目名
租税制度論特論 b
授業コード
71025
担当者名
福田 正太郎
副題
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2022年度前期
教職免許種類
高校専修(公民)

授業内容
本講義では、最近の重要判例を題材として、輪読、解説、討論等を行います。本講義を通じて、租税法への基本的理解を深めるとともに、修士論文を作成する基礎力を醸成します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
ケース・メソッドにより、租税法のそのものの理解と具体的な事実に即して租税法の適用と判例法の形成についての理解を深めることを目標とします。
授業計画
第1回  租税法と憲法(大嶋訴訟)   
第2回  租税法の法源(パチンコ球遊器事件)         
第3回  租税法の解釈(ホステス報酬源泉徴収事件)         
第4回  租税回避の否認の可否(相互売買事件)        
第5回  租税回避の否認の可否(パラツイーナ事件)         
第6回  違法な所得(利息制限法違反利息事件)       
第7回  給与所得と事業所得(弁護士顧問料事件)         
第8回  譲渡所得の意義・二重利得法(川之江市井知山造成地事件など)         
第9回  退職所得の意義(10年退職金事件)        
第10回 一時所得と雑所得の区別(外れ馬券事件)           
第11回 収益事業の意義(ペット葬祭業事件)          
第12回 収益の計上時期(大竹貿易事件)           
第13回 無償による役務の提供(清水惣事件)          
第14回 交際費等(萬有製薬事件)      
第15回 貸倒損失(興銀事件)    
関連科目
所得税法特論、法人税法特論及び消費税法特論
準備学習等の指示
毎回教科書の事前学習を行っておいてください。それを前提として討論を行います。
教科書
金子宏著『租税法(第24版)』(2021年 弘文堂)
金子宏編『ケースブック租税法(第5版)』(2017年 弘文堂)
中里実編『別冊ジュリスト 租税判例百選(第7版)』(有斐閣 2021年)
参考文献
適宜指示します。
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
出席状況・受講態度・個人発表により総合的に評価します。 
実務経験と授業との関連
国税局勤務経験と税理士業務経験を踏まえて、理論面のみならず、実務的な面からも指導します。 
備考
受講生の修士論文テーマにより判例を変更することがあります。