シラバス情報

科目名
研究指導AⅠ (国際経済交流論特論)
授業コード
71063
担当者名
楊 義申
副題
単位数
4.00単位
配当年次
1年
開講学期
2022年度前期、2022年度後期
教職免許種類

授業内容
21世紀以降、国際経済交流は従来の国際経済協定に基づいて「ヒト・モノ・カネ」の往来に、新たに「データ」の移動を加えることになっています。国際経済交流においては一国・一地域の境界を越えた「ヒト・モノ・カネ・データ」のグローバル化は、情報通信技術の普及と発達に伴ってさらに加速され、インターネットツールを活用して越境EC、仮想通貨、デジタル通貨などを通じてスピード的にも量的にも急速に拡大してきた。また今日の国際経済交流においては、2018年からの「米中貿易戦争」をはじめ、様々な二国間の貿易戦争や、経済格差の拡大による地域間の対立が発生しています。このような状況に鑑み、国際経済交流の分野において「一国主義・保護主義」を重視すべきか、あるいは「グローバル化」を推進すべきかを巡って激しく論争し、世界経済の方向性について種々の議論も噴出しています。
本演習ではこのような国際経済交流の現状を踏まえ、受講生の研究テーマに応じて、先行研究を渉猟すると同時に最新情報を収集すること、または実証データの活用・分析手法を学習することを指導します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
本演習では、今日の国際経済交流の現状を把握し、情報収集能力を高めるとともに、実証データの分析力を身につけることを目標とします。
授業計画
第1回 イントロダクション
第2回 グローバル経済の進展と国家関係
第3回 「国家」対「市場」① 〜市場の限界と国家〜
第4回 「国家」対「市場」② 〜グローバル化経済における国家の役割〜
第5回  国際経済協定
第6回  世界経済のグローバル化
第7回  第4次産業革命による世界経済構造の再編
第8回  「ヒト・モノ・カネ」+「データ」
第9回  越境ECによる世界貿易の拡大
第10回  仮想通貨による世界金融の変化
第11回  経済摩擦
第12回  「一国主義・保護主義」の重視
第13回  「グローバル化」の推進
第14回  GAFA vs. BATH
第15回  新たな国際経済秩序の構築
研究倫理(論文著者の責任等を含む総合的な研究倫理教育、利益相反の考え方や守秘義務など)についても併せて指導します。 
関連科目
国際経済交流論特論Ⅰ・Ⅱ 国際経済学特論 開発経済論特論Ⅰ・Ⅱ 地域研究特論Ⅰ・Ⅱ 経済地理特論Ⅰ・Ⅱ マクロ経済学 ミクロ経済学 経済政策論特論
準備学習等の指示
本演習は受講生が興味・関心のある問題に基づき、ディベート・ディスカッション形式で進めます。毎回講義の内容が大きく異なるため、報告内容の準備を心がけてください。
教科書
講義内容に応じて資料を配布します。
参考文献
必要に応じて適宜紹介します。
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
レポートと受講態度によって総合的に評価を行います。
実務経験と授業との関連
備考