シラバス情報

科目名
スポーツ文化論
授業コード
26002
担当者名
岡安 功
副題
文化としてのスポーツを検討する
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2022年度後期
教職免許種類

授業内容
現代社会では、私たちは生まれた時から身の回りでスポーツが行われ、やがて自分も楽しむようになります。しかしながら、一般的に人びとがスポーツに参加するのは歴史的に見ればこれは極めて最近のことです。そもそも、スポーツとは何か、スポーツとは人間にとって必要なのか、またスポーツとは人間にとってどのようなものであるのか、さらにスポーツ文化とは何かをあらためて専門的に問い、その意義を社会的、歴史的に問うのが本講義の目的であり、内容です。広義の文化とは、人類の作り上げたすべての社会的な事象です。したがって、スポーツ文化とは狭義の意味であるが、スポーツ経営を専攻するにあたり、「スポーツ文化とは何か」を真正面から問い、その後に多くの専門科目に出会ってもらいたいと考えます。中間試験については、試験後に講義で解説を実施します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
現代にとって、そして今後の社会にとって、スポーツは不可欠な文化です。なぜそうなのか。そしてスポーツとは社会にとって、あるいは個人にとっていかなる価値を有する文化なのか。それを前提に、スポーツ文化とは何か、その歴史的成立過程、社会との関連について概論的に理解する。
具体的には以下の通りです。
1.スポーツの歴史と社会との関係を理解する。
2.現代社会とスポーツの多様な関係(国際、国内、地域)を論理的に、分析的に志向し、問題解決力を育成する。
【身につく力】「知識・理解」、「論理的思考力・分析力」、「問題解決力」
授業計画
第1回:オリエンテーション
第2回:スポーツの本質とは何か
第3回: スポーツの歴史
第4回:スポーツの大衆化と生涯スポーツの潮流
第5回:スポーツの潮流
第6回:なぜスポーツにルールが必要か
第7回:外部特別講師の講義(予定)
第8回:中間試験
第9回:倫理、道徳、フェアプレイ
第10回:スポーツと青少年
第11回:武道とスポーツ
第12回:植民地主義とスポーツ文化の伝播
第13回:スポーツとジェンダー
第14回:カミングアウト
第15回:まとめ
関連科目
スポーツ社会学、地域スポーツ論、レクリエーションスポーツ論
準備学習等の指示
関連文献を見ておくことが望ましい。予習は1時間以上が望ましい。 
教科書
特になし(適宜資料を配布します。)
参考文献
井上俊・菊幸一編著(2020)よくわかるスポーツ文化論[改訂版].ミネルヴァ書房.
川西正志・野川春夫編著(2015)生涯スポーツ実践論.市村出版.
池田勝編著(2003)スポーツの社会経済学.杏林書院.
内海和雄(2009)スポーツ研究論.創文企画.
守能信次(1984)スポーツとルールの社会学.名古屋大学出版会.
山口泰雄(2000)生涯スポーツとイベントの社会学—スポーツによるまちおこし.創文企画.
原田宗彦(2020)スポーツ 地域 マネジメント:.学芸出版社.
木村吉次編著(2013)体育・スポーツ史概論.市村出版.
多木浩二(1995)スポーツを考える.筑摩書房.
玉木正之(1999)スポーツとは何か.講談社新書.
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
欠席6 回以上は単位取得の資格を失います。出席10回以上を単位取得の基礎資格とします。
平常の出席状況と受講態度:10%、中間試験:20%、定期試験:70%
実務経験と授業との関連
広島のプロスポーツ組織より特別講師を招聘し、従事する業務等について説明していただく予定です。
備考
※ 日本スポーツ協会公認スポーツ指導者養成講習共通科目