シラバス情報

科目名
スポーツメディア論
授業コード
26018
担当者名
小笠 喜徳
副題
スポーツを伝える構造・機能を理解する
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2022年度後期
教職免許種類

授業内容
 スポーツ報道に携わる多彩なメディア(報道媒体)の特性と、互いにどう絡み合っているかを探ります。新聞・雑誌など活字媒体と、ラジオ・テレビなど電波媒体、ネット系メディアの実態、スポーツ報道へのスタンス、弊害を検証しながら今日的な課題を提起します。後半は放映権や多チャンネル化、有料動画配信など映像をめぐる問題などにも焦点を当て、マネジメント会社などスポーツを取り巻く現況にも言及します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
 各種メディアの特性を理解した上で、スポーツ報道への取り組みや変化、課題など問題意識を養います。同時に各種メディアの報道を鋭く読み解く「メディア・リテラシー」の養成を目指します。
[身につく力]「情報分析力」「メディア・リテラシー」
授業計画
第1回 スポーツメディアとは何か(ガイダンス)
第2回 概論①新聞の特性(全国紙・地方紙)
第3回 概論②通信社・スポーツ紙の機能(ニュースの問屋と大衆紙)
第4回 概論③ラジオ発達史(ラジオとスポーツ放送)
第5回 概論④テレビとスポーツ(中継は優良コンテンツ)
第6回 概論⑤スポーツ雑誌の変遷(出版不況と電子化)
第7回 概論⑥インターネット系メディア(WEB、SNS、有料動画…)
第8回 概論⑦漫画・アニメのスポーツ観(独自のスポーツ文化)
第9回 各論①放送権ビジネス(高騰招く独占の対価)
第10回 各論②テレビのスポーツ支配(競技ルールにも介在)
第11回 各論③スポンサーシップ(スポーツのメディア価値)
第12回 各論④進化する中継技術と物語性(スポーツ放送の商品化)
第13回 各論⑤多様化するテレビ放送(多チャンネル時代と専門局)
第14回 各論⑥メディアの周辺(広報とエージェント)
第15回 各論⑦広告会社。まとめ(影の仕掛け人のスポーツ戦略)

関連科目
 前期開講の「スポーツジャーナリズム論」を履修したうえで授業に臨んでください。
準備学習等の指示
 あふれかえる情報の中から正しい情報、自分に有益な情報を選び抜く能力をつけるために、新聞、テレビ、WEB、SNSなど各媒体でスポーツ報道に関心を持って下さい。内容によってはスポーツ以外のジャンルにも目が行き、興味を持つことも重要です。受講後にはHUE-NAVIに登録してある授業資料(プリント、パワポ)を活用して復習すれば、より理解が深まります。
教科書
 教科書は利用しません。毎回、講義プリント(レジュメ)を配布し、パワーポイントを活躍します。
参考文献
 講義の中で適宜、指示します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
 定期試験(60%以上)、出席状況、受講態度等の評価(40%以内)で総合的に評価します。また、講義に配布するコメントシートの記載内容も評価の対象とします。
 出席回数が総授業回数の3分の2に満たない場合は、定期試験の受験を認めません。
実務経験と授業との関連
 東京のスポーツ系雑誌社で編集者を、広島の新聞社で記者、デスク、運動部長、映像部長としてスポーツ報道に携わってきました。新聞を中心としたスポーツ報道の変容や問題点を分かりやすく伝えます。
備考
WEBやSNS等のスポーツ報道にアクセスするため、スマホかPCを持参してください。